内容説明
30年以上売れ続けている文章術のベストセラー『日本語の作文技術』の続編であり応用編に、活字を大きく、読みやすくした<新版>が登場。 裁判や立札など、さまざまな分野の文章に見られる文章上の間違いを、著者の作文原理をもとに分析する。日本の義務教育現場では教えられることのない、「複雑な、あるいはむずかしいことを分りやすく表現する」(文庫版あとがきより)というもっとも高度な技術について解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人間万事塞翁が馬
7
今日は小学校に行き、新聞記者の方による「写真教室」に立ち合ってきました。小学生に「良い写真を撮るためのコツは」と聞かれ、「撮った写真が真実を写しているか見極めること」と結構難解なことを仰っていました。写真と言えば「自撮り」ばかりしている自分には到底届かない境地です。今年のはじめにNHKの「プロフェッショナル(仕事の流儀)」で大西寿男さんという校閲者が取り上げられていましたが、この人の校正がもの凄く、出版物の一語一語を本当に妥協せず「書いてあることが正しいか」追い求めていました。何だかそれを思い出しました。2023/06/27
オリマー
4
面白かったです。作文技術として、読点の打ち方を中心に解説があり、各分野における日本語の現状などがわかりやすく書かれています。また、後半は様々な観点から日本語について語られており、記者としての経験を踏まえた書き方や教育のありかたなど幅広い分野に言及されていて、とても読みごたえがありました。読んでよかったです。2020/05/30
まこ
4
前作で学んだことをベースに実際に作文を書いてみよう。というよりは、雑誌とかから悪文を引っ張ってきて添削してる感じだなぁ。後編は作者が全方位に喧嘩売って、自分が一番日本語のことを大切にしてるんだって上からいきってる。2019/11/01
kumoi
3
学生の頃、読書感想文を何回か書かされたが、文章の書き方を教えてもらった記憶は一度もない。読点の打ち方・段落の分け方・構成の仕方など学ぶべきことはたくさんあるというのになぜ教えないのか。良い生徒を演じるための文章をいくら書いたところで成長の見込みはないにもかかわらず。ちゃんと言葉にしましょうと指導する教師の方こそ言語化能力に欠けているのではないか。とは言え、先生も作文技術を教わっていないのだから仕方あるまい。生成AIの言葉に惑わされることなく、自分の言葉で生きていこうと考えている人に薦めたい。2023/06/29
kinkswho
2
前半は読点や修飾文の順序について例文を使用して解説をすすめている。 自分もそうだが、多くの人が読点を安易に使用しすぎているのが分かる。読点の使い方を意識して使わないといけないと反省。 後半は方言と共通語、日本語と外国語(特に英語)、作文指導についての持論を展開している。 横文字の氾濫は相変わらずであり、著者のような意見はあまり顧みられる事は無かった事が分かる。 作文指導については腑に落ちる事が多かった。「分かりやすい」文章の書き方をもっと学校で学ばせるべきと思った。2020/01/13
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