内容説明
稀代の怪談蒐集家(ジャンキー)・煙鳥。
決して表舞台に出ない彼のネタ帳を
二人の手練れが再取材して世に出す、実話怪談界待望の書!
実話怪談の配信者としてネット界で長年暗躍し続けてきた男、煙鳥。
その圧倒的な取材力はマニアの間でも評価が高く、彼の語る怪談は文句なしに面白い。
一方、決して業界の表舞台に出てこない謎めいた存在でもあった。
今回、彼の怪談を本という形に残すべく二人の作家が手を挙げた。
吉田悠軌と高田公太。二人が伝説の怪談を再取材、事件のあらましを再検証の上、綴り上げた。
中古で緑の机を買ってから見舞われる不幸、逃れるには…「机と海」
猿を撃てないマタギが語った奇妙な理由…「生活」
新興宗教の信者6人が惨殺された家の怪…「食い違い」
酒で苦しむ男に幽霊がくれた不思議な水…「一杯」
廃屋に泊まってから見る悪夢。それは舟にぎっしり積まれた手首…「白色の蓋」
特養老人ホームの入居者だけに見える魔の子供…「みどりさん」
全部屋が回廊で繋がる奇怪な古民家の恐怖…「回廊の家」
墓参りで白い服を着た女を見たら死期が近い。一族に伝わる因縁とは…「白い服の女」
他、全28話収録。
実物の煙鳥取材ノートも公開!
消えない伝説となった恐怖の数々をぜひご堪能あれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
65
煙鳥…えんちょうと聞くと落語家の“圓朝”が思い浮かぶ、代表作である『真景累ヶ淵』『怪談牡丹灯籠』『怪談乳房榎』長編怪談噺三部作が有名だが、このペンネームはそれを踏まえたモノだろうか?実は実話怪談が苦手なのであまり読むことのない自分だが、語り口や醸し出す雰囲気になんとなく「これぞ実話怪談」技巧に走ることなく手垢がついていない…などと勝手な感想を持った。確かになかには突拍子もない話もあるし、怪談ではない話( よど号、知らないの!? )を興味深く語る一面も見られるが、どれも不思議と違和感を覚えることなく読んだ。2022/08/25
ヒデキ
41
これは、誰の語りなんだろう? と思って読んでいました。 2022/04/15
あたびー
34
電書。煙鳥さんは、主に語る方で活動していらっしゃる怪談蒐集家だそうで、吉田さんと高田さんが煙鳥さんの集めた話を文章にしているということです。お二人の文章からは煙鳥さんのお人柄が透けて見えて、怪談なのに楽しいです😆。怪談を聞き取りした時のメモ書き写真が挟まってますが、これでどうやったら分かるのだろうと不思議です。怪奇の舞台になったボロアパートの写真もあります。2024/08/18
かおりんご
29
ホラー。煙鳥さんのお名前は聞いたことはあったけれど、集められた話を読むのは初めて。それも、吉田会長と高田さんが、元ネタを再構成しているのが面白い。「緑の机」は、煙鳥さんの話だったのですね。2022/04/04
高宮朱雀
20
13日の金曜日に読み終わるなんて奇遇と言うか、縁起が悪いと言うか…。 表題作はほん怖で再現ドラマ化されていたので、あぁ、この人の話だったのかと驚いた。 霊感は皆が等しく持っているものだけど、それが表出するかどうかは個人差と聞いた事がある。寧ろ、不思議な経験をしていない人の方が少ないんじゃないかと思うほど、この系統の書籍を読んでいるとより強く感じる。 毎回書くようだが、自業自得で痛い目に遭った人はしっかり反省して欲しいし、他人を巻き添えにした人間はそれ以上にバチが当たれば良いと思う。2022/05/13
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