AI技術史 考える機械への道とディープラーニング

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AI技術史 考える機械への道とディープラーニング

  • 著者名:MichaelWooldridge/神林靖
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • インプレス(2022/03発売)
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  • ISBN:9784295013709

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内容説明

※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

●技術知識がなくても読める本格的なAI史
本書は英オックスフォード大学のコンピュータサイエンス研究者マイケル・ウルドリッジ教授による、AI(人工知能)の一般向け解説書です。AIは高度なコンピュータ技術であり、その実像を技術レベルで理解することは容易ではありません。しかし、本書は技術的知識がなくても、コンピュータの歴史を通じて、AI の技術的な概念や意義について正しい理解ができるように工夫されています。

●AIの歴史とディープブレイクスルー
本書の前半ではコンピュータ技術の黎明期から続く人工知能の研究の歴史を振り返ます。チューリングマシンと言われる思考実験上の機械から、コンピュータ技術の開発史に触れ、人工的な知能を作り出すためのさまざまなアプローチを紹介します。また、21世紀におけるディプラーニングの登場やそれらがなぜ大きなブレイクスルーをもたらしたのかについても触れます。後半ではAIの可能性やそれがもたらす社会の変化、注意すべき事象や将来の姿について考察をめぐらしていきます。

●本当のAI の姿を知る
AIがどのように開発され、どのような状況にあり、将来どのような姿になるのか、そして人間は本当に「意識のある機械」を作れるのか?本書はAIを知り、それを有効に活用するための必読の入門書です。

目次

表紙
クレジット・正誤情報
はじめに
Part I AIとは何か
1 チューリングの電子頭脳
1.1 1935年ケンブリッジ
1.2 実際に電子頭脳は何を成し遂げたか
1.3 AIはなぜ困難なのか
1.4 チューリングテスト
1.5 チューリングテストナンセンス
1.6 さまざまな人工知能
1.7 チューリングテストを越えて
1.8 汎用AI
1.9 頭脳か精神か
Part II これまでの道のり
2 黄金時代
2.1 AIの最初の夏
2.2 分割して征服せよ
2.3 SHRDLUとブロックの世界
2.4 ロボットSHAKEY
2.5 問題解決と探索
2.6 AIは複雑さの障壁に衝突する
2.7 錬金術としてのAI
2.8 黄金時代の終焉
3 知は力
3.1 ルールによって人間の知識を獲得する
3.2 MYCIN:エキスパートシステムの古典
3.3 ブームの再来
3.4 論理ベースのAI
3.5 論理としてのプログラム
3.6 Cyc:究極のエキスパートシステム
3.7 瑕疵出現
4 ロボットと合理性
4.1 ブルックスの革命
4.2 行動主義AI
4.3 エージェントベースのAI
4.4 HOMER:完全なエージェント
4.5 AIアシスタント
4.6 合理的な行動
4.7 不確実性に対処する
4.8 SiriがSiriに出会ったら
4.9 AIは成熟した
5 ディープブレイクスルー
5.1 機械学習の概要
5.2 パーセプトロン - ニューラルネット・バージョン1 -
5.3 コネクショニズム - ニューラルネット・バージョン2 -
5.4 ディープラーニング - ニューラルネット・バージョン3 -
5.5 ディープマインド
5.6 汎用AIに向かうのか
5.7 巨大な分裂
Part III これからの道のり
6 AIの現在
6.1 医療におけるAI
6.2 無人運転車
7 どのような問題が考えられるか
7.1 シンギュラリティは戯言
7.2 アシモフについて話そう
7.3 トロリー問題について語ることの不毛
7.4 倫理的AIの勃興
7.5 何を望むか慎重でなければならない
8 どのような問題が起きそうか
8.1 雇用と失業率
8.2 アルゴリズムによる疎外と労働の質的変化
8.3 人権
8.4 殺人ロボット
8.5 アルゴリズムの偏向
8.6 多様性(の欠如)
8.7 フェイクニュース
8.8 フェイクAI
9 意識をもつマシンへの道
9.1 意識、心、さまざまな神秘
9.2 強いAIは不可能なのか
9.3 心と身体
9.4 社会的脳
9.5 意図的スタンス
9.6 マシンは信念や欲望をもちえるか
9.7 意識をもつマシンに向けて
9.8 それはわれわれに似ているか
付録A ルールを理解する
付録B PROLOGを理解する
付録C ベイズの定理を理解する
付録D ニューラルネットを理解する
読書案内
用語解説
索引
奥付

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

15
コツコツと人工知能年表を作っている。その上で、この本はとても助かる本だった。大きなハテナになっていたのは「AI研究は、どのあたりで人間の知能に似たものを作ることを諦めたのか」という問題だ。著者によると、1990年代にロドニー・ブルックス(ルンバの生みの親)が当時主流の「知性的に記号操作できるAI」に疑義を唱え、「もっと環境と相互作用するやつじゃないと!」と主張したことが潮流を変えたらしい。僕の理解では、これが前期ヴィトゲンシュタインから後期ヴィトゲンシュタインへの転回と同じくらいすごいこと!として収まった2024/03/13

読書マン

2
AIの歴史とその問題点についての本。6章までの発展史は面白かったが、7章以降の問題点やその議論については、面白くなかった。この分野で、マスゴミさん達は、良く分かってなくて、議論をしているみたいだなと感じた。2024/04/06

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