集英社オレンジ文庫<br> それは春に散りゆく恋だった

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集英社オレンジ文庫
それは春に散りゆく恋だった

  • 著者名:東堂燦【著】/わみず【イラスト】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 集英社(2022/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784086804400

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内容説明

幼馴染の悠(はるか)の葬式に参列したのは十三回目、その死に顔を見るのは今日が初めてではなかった。デジタル時計が、三月三十一日を指し示す。本来であれば、明日からは四月となり、待ち望んだ春が来る。けれども、深月(みずき)は知っている。自分は春を迎えることができない、と。『約束。ずっと、俺のこと見ていて』――。三月の終わりになると、必ずこの男は死んでしまうのだ。そうして、時間は一か月ほど巻き戻り、あなたを喪う三月がまたやってくる……。たったひとつの、恋の奇跡に涙! 儚く切ないラブストーリー。

目次

序幕 永遠に来ない、春のこと
第一幕
幕間 壱
第二幕
幕間 弐
第三幕
幕間 参
第四幕
幕間 肆
終幕 それは春に散りゆく恋だった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

28
まだ雪の残る3月末に突然目の前に現れた上京して華々しく活躍しているはずの悠。疎遠になっていた幼馴染に再会した直後、悠は深月を助けるために命を落としてしまうミステリ。受け入れがたい現実に深い悲しみの中で目を覚ました深月が再び迎える3月1日の朝。しかしどんなに時間が巻き戻っても、春を待たずに幾度となく死んでしまう悠に打ちのめされ囚われる深月と、彼女が知らないもうひとつの物語があって、そこで明らかになってゆく意外な事実にも驚かされましたけど、二人だからこそ乗り越えられたその結末にはぐっと来るものがありましたね。2022/04/18

栗山いなり

4
幼馴染の死がきっかけでループに囚われた深月がループから抜け出すべく幼馴染を助けようとする物語。SF要素もあるけれど恋愛劇としての部分を強く感じる作品だった2022/04/09

いもこ

4
「ずっと見ていて」という呪いめいた約束を軸に、拗らせ気味の情念と幼いままの無垢な慕情の両方を抱えて再会する、幼馴染男女の恋愛譚&愛する人の死から始まるループもの。芸能人として都会で活躍する悠と、彼の活躍を(半ば意地の如く)故郷に留まり追い続ける深月。律儀に約束を守り見返りも求めず給料の大半(!)を使って悠を追う深月も重め(褒めてる)なのですが、悠が深月に向ける想いはそれを超えて重い(褒めてる)。だからこそ、最後に春に歩み出す二人がより軽やかにみえるのかな。個人的に作中の舞台「ウロボロス」が好きです。2022/03/20

sakura kobari

0
とても面白かったです2022/04/06

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