ヒクソン・グレイシー自伝

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ヒクソン・グレイシー自伝

  • ISBN:9784750517315

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内容説明

頂と底。善と悪。生と死。
彼の波瀾万丈の人生は、「柔術」そのものの物語を見るかのようだ。
――中井祐樹 推薦!

コナー・マクレガー(元UFC2階級同時王者)絶賛!

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《アルティメット大会に震え、VTJとPRIDEに熱狂し、あの日の「ヒクソン」を畏怖したすべての人に贈る》

父エリオや兄ホリオンとの確執、闘いなき「競技」へのまなざし、離婚と再婚、日本での特別な時間、早世した息子ホクソンへの想い――。

13歳で学校をドロップアウトし、ストリート団に身を投じた若き柔術家は、亡き兄ホーウスに代わり一族最強を継ぐと、バーリトゥードの道を選んだ。
ヨガの呼吸法を体得し、全能のファイターとなった男はリングを降りたが、家族への想いを胸に、いまなお世界中で柔術の発展に寄与しつづけている。



ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、USAトゥデイでベストセラーとなった話題の書


これから先、数百年後も数千年後も永遠に格闘技史に名前が刻まれる究極のファイターである。
──作家・増田俊也(「解説」より)


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【目次】

■序文

1……グレイシー一族
2……グレイシー一家に育つ
3……捕食者と獲物
4……不動の心
5……切磋琢磨
6……渡米
7……日出ずる国
8……パラダイムシフト
9……荒廃
10……再生

■エピローグ
■謝辞
■解説──増田俊也(作家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

豊平川散歩

8
ホイスが日本に登場し、グレイシー柔術の強さに驚愕した。そのホイスが自分より10倍強いヒクソンの存在を明かした時には、更に驚いた。リングスの山本や船木は善戦し、次は前田戦を待ち望んでいたが、実現しなかったのは残念だった。髙田戦は全く勝てるようには見えず、強さが伝わってきた。根底にあるのは研ぎ澄まされた精神力だと、この本を読んで理解した。ほとんど仙人に近い。極めるということに徹底しているのは、簡単には真似できないが、参考にはしたい。グレイシー一家に栄光あれ。2023/03/26

Eiki Natori

6
自伝で目につくのは、嘘や自己顕示が入り自らをヒーローに仕立て上げる話だが、意外や意外、ヒクソンは自らの「弱さ」「葛藤」も、「女関係」「金」「薬」といった負の部分も赤裸々に告白。 試合については「楽勝」とは書かず、相手の特性を良く見て冷静な分析をしている。失明した中井と決勝で当たった時殴らないと決めていた話は本当だった。高田がなぜ負けたのかも、真剣勝負に不慣れな点を指摘。いつかは日本人に倒されるだろうとも。桜庭戦もホクソン急死により中止になっていたとは知らなかった。ヒクソンも人間であり、人間味が伝わる本。2022/03/19

taiki

3
若い頃のやんちゃぶりや一夫多妻制だったグレイシー一族の話に注目が行きがちな本著だが、個人的に一番気に入ったのはヒクソンが日本に来た時に感じた話。 ヒクソンが抱いていた侍観が実際とは何か違うと感じた部分を言語化しているところが絶妙だ。 「侍は自分の為に戦ったわけでなく君主の為に闘い、最初から最後まで従者だった。名誉に縛られ、主人に固執した。規律や上下関係が重んじられ、疑いを持たずに従うことが大切で、侍観を見直すキッカケになった」とあって、物事の本質を捉えて言葉にするのがうまい。2023/04/07

ソノダケン

3
ヒクソンは父や伯父の一夫多妻制を軽蔑していたが、自身も女性関係はめちゃくちゃだった。若い頃マリファナの売人をしていて裏社会を知ってるのも強さの源泉らしいが、彼の息子はギャングの世界に足を踏み入れ結局オーバードースで死亡した。東洋思想に似た世界観で知られるヒクソンだが、本書も因果や諦念の暗色に染まっている。「水曜日のダウンタウン」で足つぼマッサージを我慢するという企画に参加したとき、ヒクソンは周到に準備してから挑んで無敗の看板を守った。ある道を極めた人間は、私のような凡人には馬鹿に見えてくるものらしい。2022/09/04

JB

2
2023年4月から柔術を学び始めた。昔から学校の休み時間には友達と寝技で戦ってた。ずっと何か格闘技系をやりたかったが、打撃は嫌いだし、投げ技も好きでなく、やっぱり寝技が好き。レスリング部のある学校に通ったこともなく、39歳で漸く柔術に足を踏み入れることができた。ヒクソンはもちろん知っていたが、現役時代の試合をリアルタイムで見たわけでなく、桜庭、ホイス戦で興奮していた。今ではスポーツ化されているが、戦士として心のあり方をいかに大事にしているかよくわかった。親としての考えも大いに感銘。時々読み返したい。2023/05/08

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