角川書店単行本<br> 夜の都

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角川書店単行本
夜の都

  • 著者名:山吹静吽【著者】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • KADOKAWA(2022/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041074442

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内容説明

異国から来た少女は、眠りの世界で魔女修行をする。「夜の都」を望む異界を訪れて。
魔女の「クダン」から教わるのは、妖精の鱗粉を触媒とした、月の姫から授かりし魔術。
亡者どもを追い払う任務を、世界を守る役目を、図らずも背負わされた少女の運命は。
圧倒的な想像力が世界を創造する、あまりにも美しく苛烈な、ヒストリカル・ネオファンタジー×魔法少女物語。

===
1920年代前半(大正時代)、父と義母とともに、『ガリヴァー旅行記』に登場する東洋の島国を訪れた14歳の少女・ライラ。
7日間を保養地のホテルで過ごすことになったライラだが、古い祠として祀られていた岩井戸で、底から湧き出た星のような小さな光の粉が眼に入ってしまう。
部屋に帰り猛烈な睡魔に襲われた彼女がベッドに倒れ込むと、なぜかそのまま真っ暗闇の空間を落下し、気が付くと見知らぬ場所にいた。
月のように巨大なシャンデリア、大理石の環状列柱が支える絢爛の大広間。
夢だと思ったライラが不思議な空間をさまようと、何処かで電話機のベルが鳴っている。
応答したライラに語り掛けてきた相手は、「月の姫より直々に眠りの魔術を授かりし禍の魔女」で「クダン」と自らを呼ぶようにと言った。
クダンはここが「星の界の異界」であり、空の彼方に屹立する摩天楼群を「夜の都」だと語るのだが……。

日本ホラー小説大賞出身作家、待望の第2作。


===
装画=朱華 「眠る島」 2021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のりすけ

25
ラスト近くのバトルシーンはすごく良かったけれど、そこに行きつくまでがちょっと退屈。なぜなら私は和洋を問わずファンタジック系が嫌いだから。魔女…ここでもう「しらんがな」になっちゃうねん。ただ、好きな人は無茶苦茶琴線にどんぴしゃりするであろう大作。2022/06/02

くまちゃん

12
前作の「迷い家」が好きだったので。今回はホラーファンタジーって感じかな。はっきり言って私の好みではありませんでした、残念(辛口すいません)2023/11/30

鳩羽

11
父の仕事の都合で、東洋の島国を訪れた少女ライラは、ホテルの近くの封鎖された洞窟にあった井戸を覗き込み、奇妙な症状に悩まされる。夢とは思えないくらい生々しい夢に囚われ、自力では帰ることもできないのだ。その夢では、クダンと名乗る女が話しかけてきて、ライラに魔術師としての役目を負わせようとするが…。大正時代の日本を思わせる東洋を舞台に、負けず嫌いの優等生ライラが、東洋やオカルトといった見下す対象のものに否応なしに取り込まれ、変貌していく。幻想的な描写が美しく、ありそうで無かった展開は先が読めず、楽しめた。2022/05/09

桜絵

9
1920年代。異国からはるばる日本に旅行できた少女ライラは、ひょんなことから閉ざされた「星の井」に入ってしまう。そこから幻想に憑かれ、異界に訪れたライラは、電話機から聞こえる女性の声に導かれ、魔術を会得することになる。彼女は自らをクダンと名乗り、月の姫に仕える魔術師という。魔術を習い始めたライラは現実世界でも亡者が見えるようになり……。 日本の御伽噺や伝説と魔術を組み込んだ長編だった。展開に呑まれる。ライラが少女ゆえに不安定さが目立つが、それも作者の意図なのだろう。妖精達も未知の生物感があり楽しい。2022/06/05

ムーミンママ

8
1920年代前半(大正時代)、父と義母とともに 東洋の島国を訪れた14歳の少女・ライラ。保養地のホテルで過ごす。古い祠祀られていた岩井戸で星のような小さな光の粉が眼に入ってしまう。部屋に帰り猛烈な睡魔に襲われた彼女がベッドに倒れ込む。気が付くと見知らぬ場所にいた。魔女のクダンとの出会い。ライラはクダンの弟子となるが。。ラストバトルまでが長かった。ファンタジーな作品なので好きな人には堪らない作品だろうな 2022/07/10

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