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内容説明
1957年に若木書房の「探偵漫画シリーズ」の1冊として刊行された貸本単行本の完全復刻です。「悪人志願」「覗き見奇談」「運地君の不思議な犯罪」「首」の4編を収録した、当時の貸本としては極めて斬新な描きおろしの個人短編集です。前回、復刻された「生きていた幽霊」とともに、不思議な味わいをもつミステリの佳作となっており、当時、白土三平や関西の劇画グループにも注目された作品です。宿場の逗留客がそれぞれ、奇妙な話を披露する形式で物語が語られてゆき、たんなる謎解きに止まらない人間心理の闇や不可思議さを巧みな語り口で描いています。前回の「生きていた幽霊」に続けて、著者の4年ぶりのインタビューを収録した小冊子付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シガー&シュガー
11
往年の少年漫画的絵柄の頃のつげ作品。内容はなかなかに大人向け。温泉宿に長逗留する仲間が百物語ならぬ犯罪話を順繰りにしていく仕立て。どの犯罪物語も気が利いたストーリーで、かつひと昔前の日本の雰囲気が大好物な私はどのコマも見所があって充分に楽しみました。物語全体の〆にも余韻が残り、大変楽しめました。2016/09/11
ocioomoiaca
0
渋谷のまんだらけで買ったらインタビューの冊子が入っておらず、やけに安かったのを思い出す。マンガ自体は全集で持っており、インタビューに用があったのだが…仕方ないのでAmazonで新品を買い直した…2012/09/10
しじみチャンス
0
つげ義春といえば叙情・不条理のイメージだが、デビューから間もない貸本漫画時代の本作は、絵柄は手塚治虫風(当時はみんなそうだった?)、ストーリーは探偵小説風。意外に感じたものの、画力も構成力もしっかりしていて、つげ作品というバイアス抜きに楽しく読んでしまった。貸本漫画の読者層は子供ではなく青年男女で、それがのちの劇画ブームの下地になったというが、なるほど本作のちょっぴり皮肉の効いたミステリー味は、まさに大人向け。「おもえばこの十五年間 世界にたった一人ぼっちだったような気がする」なんて台詞にもどきっとする。2026/04/27
ぽり 2
0
貸本漫画時代の作品。やや大人向けの題材だが、たぶん子供でも楽しんで読める内容。しかしこの頃から画が驚異的に上手いな。色彩感覚も良いし。どのコマを取ってもイラストとして成り立ちそうだ。Kindle Unlimitedで読んだが、これは紙の本として手もとに置いておきたい。2026/04/22
千利休
0
これまた天才的に面白い。つげ義春大好き!2021/03/20




