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内容説明
1958年6月に若木書房から刊行されたB6上製単行本の完全復刻。「暁の銃声」「戦雲のかなた」とともに「幕末もの三部作」といわれる作品。主人公は、坂本竜馬からたのまれて軍師早川に密書を渡そうと江戸に来た桂竜之介。竜之介は、スリの子丑松と片目の浪人ホクロと出会い物語は展開してゆきます。
新撰組を舞台に、でたらめな長屋の浪人たちを狂言回しとして、庶民の目線で維新の激動をみつめる作者の視点が光るのがうかがえる異色名作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
災害大嫌い美少女・寺
60
つげ義春が描いた貸本漫画。私が幕末好きというだけで読んでみた。往々にして貸本漫画というのは、それにノスタルジーを感じる人には良いが、そうでもない人にはチープな駄菓子のようで裏笑い的にしか味わいようもないものが多いが、これは何だか面白くて参った。「世の中なんか変えてどうする?」と問いかける浪人のいる長屋の不思議なアナキズムを感じさせる構造。つげ義春には幕末の知識は乏しかったらしいが、微妙な誤りがありながらも不思議な幕末らしさがあって見事。第2弾が予定されていたようだが叶わなかったらしい。2弾が読みたかった。2019/02/05
ゆぅ
4
表紙と中の絵柄は異なるんですが、素朴というか懐かしい絵柄。 坂本龍馬のお弟子さんと、侍に憧れるスリの男のW主人公?面白かった。近藤さんが"いい漢"に描かれてました。2023/12/29
ocioomoiaca
0
良い話。2012/09/10
千利休
0
天才。現時点でのつげ義春ベスト。漫画のすべて。2021/03/20