内容説明
不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”ことミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、おだやかな町・葉崎をかき乱す! 学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情が詰まった青春ミステリ。 書下ろし特別掌編を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
98
このタイトルは、3人の女子高校生に教師がつけたあだ名?ひどいあだ名だけど、当の3人はまったく気にしていない様子です。彼女たちにとって大切なのは周りの目ではなく、自分たちの納得のいく生き方(大げさだけど)と互いを認め合う気持ち。その関係は心地よく見えます。ただ、好きな作家なのでそれなりに楽しく読みましたが、女子高校生の会話のリズムについていくのは大変でした。正直に言うと、中年探偵の葉村シリーズの方が好きです。2019/10/26
papako
81
新装版で再読。葉村よりもついてない、いや不運なテンコ、ラッキー?なのか?ユーリに平凡なミサキ。葉崎山高校で出会った3人のドタバタ青春。改めて読むとユーリのプラス加減はあまり感じられなかったのね。とにかくテンコの不運ぶりが際立ってる。神の試練にしては結構周りを巻き込んでいたのね。新装版のおまけ、まさかテンコが司法試験に合格!その後を想像すると、それが一番怖かった。あと一冊、どうにかして手に入れなきゃ。2021/08/05
nemuro
63
『パラダイス・ガーデンの喪失』(2022年7月4日読了)以来の19冊目。樋口有介(28冊)、松岡圭祐(23冊)、村上春樹(21冊)に続き太田忠司と並んで第5位。読書メーター登録(2009年1月)より以前の方が沢山読んでいた感もあり(個人的生涯冊数なら)樋口有介の首位を脅かす存在かもしれない。さて本書。「2010年11月にポプラ文庫ピュアフルとして刊行された作品の新装版/2019年7月5日 第1刷発行」。お嬢様・テンコと不良娘・ユーリと“歩く平均値”・ミサキ。そんな三人娘のただの青春ミステリ、なわけがない!2023/04/23
ぶんこ
62
面白かったと言いたかったけれど、テンコさんの不運が酷すぎてハラハラの連続。疲れました。3人の中ではミサキさんの私なので、よく疲れずに仲良くしていられるなと思いつつ、卒業旅行での「やりたいこと」にウルウル。良い仲間に巡り合えた高校時代なのですね。2020/04/13
mihya
53
眉目秀麗のお嬢様、派手で貧乏な不良娘、歩く全国平均値の3人の凸凹女子高生たち。だが、お嬢様は葉村晶を上回る不運の持ち主で、小さな事件から殺人事件にまで巻き込まれる。葉山市を舞台にしたコメディタッチの青春ミステリーで、葉山市シリーズのこれまでの雰囲気とは違っていた。ドタバタ感が楽しかった。2024/07/28
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