光文社古典新訳文庫<br> フロイト、無意識について語る

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光文社古典新訳文庫
フロイト、無意識について語る

  • ISBN:9784334754532

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内容説明

「無意識について」を中心に、個人の無意識についての理論の変遷をたどる5つの論文と、集団における個人を超えた無意識の働きについて、社会哲学的かつ文明論的な観点から分析し、後期の『モーセと一神教』などにつながる広い視野を切り開いた『集団心理学と自我分析』を収録。『フロイト、夢について語る』、『フロイト、性と愛について語る』につづくフロイトシリーズ第3弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

59
本書は、無意識に関するフロイトの論文集。本書の前半は、個人の心理における無意識について。心は、意識、前意識、無意識からなるとして、この間の抑圧や防衛といった相互作用を、経済論、力動論、局所論という観点から説明する。本書の後半は、集団心理と無意識の関係を考察する。集団が個人の無意識に与える影響は、集団の指導者と仲間への愛によってもたらされるとする。また、原始的な人間の心理は集団心理に近いものだったとして、現代の軍隊などの集団と古代の原始群族を支配する心理の類似性を指摘して、人類の発達史へと論を進める。2022/11/14

ハルト

7
読了:◎ 第一部は、無意識についての論考で、第二部では、無意識下における集団心理学について語られている。興味深かったのは、第二部の集団心理についてで、人為的集団である、教会と軍隊二つの組織での集団心理の持ち方について考察されている。なぜ人は群れ、そこで理性を失う場合があるのか。パニック、ナルシシズム、同一視をから、集団心理の無意識の手がかりを探る。群衆の無意識というのは、集団における行動としても現れてくるのだと勉強になった。2022/01/26

ナリツカ

3
現代心理学の学術書を読んだ後だと、やはり“主観的想像に基づく疑似科学”という印象が拭えない。「男児は母親との結婚を望み、女児は父親の子を生むことを望むのは疑いようがないが」みたいなことを言われても疑いようがないわけないし(たぶん詳しく理論立てた別の論文があるのだろうけど、それも納得できる客観性を備えているとは思えない)、前提が妙だから当然議論も違和感がある。一方で後世の文学への影響が大きいのも事実なので、心理学ではなく文学批評理論の一つとして読むべきなのだと思う。2026/03/06

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