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内容説明
リーマンショック後、莫大な資金がタックス・ヘイブンに流入した結果、「1% vs 99%」といわれる貧富の格差が世界中で進み、それは国境を越えて二極化している。グローバリズムの浸潤とともに、経済の軸はモノ作りから金融・情報が激しく行き交う「市場」に移っているにもかかわらず、日本は立ちすくんでいるように見える。しかし、一方で、それが深い闇に包まれていることもまた事実である。金融は世界をどう動かしているのか。マネー興亡の歴史を通観し、現代の深層に迫る。
目次
序章 二〇〇八年と二〇二一年
1 市場の光景
2 「歴史の記憶」の見直し
3 サイード、ポンス、そして清張
第一章 マネーの動きを追う
1 浮上した分配問題
2 不良債権処理の加速
3 もう一つの催促──米国債購入
4 市場の主役──投資ファンド
5 ボルカー・ショックとは何か
6 ストレンジの言う「構造的権力」
7 アジアは「構造的権力」のパラドックスか?
8 市場構造の三つの変容
コラムⅰ 階層意識とは何か
第二章 リーマンショックで起きていたこと
1 シャドー・バンキングの真相
2 アメリカンドリームの黄昏
3 日本の家計負債の維持可能性
4 市場と社会をどう見るか
コラムⅱ 住宅ローンと賃貸借の経験
第三章 世界マネーフローの政治経済学
1 日米中トライアングルの攻防
2 大西洋を跨ぐ巨大マネー
3 明かされるタックス・ヘイブンの匿名口座
4 ベルリン・コンセンサスとユーロの戦略
5 日本的風土へ吹く風
6 アジア市場からの風
コラムⅲ 為替リスクに学ぶ
第四章 国際金融の戦後史
1 米ドルとヨーロッパ復興
2 帝国の「解体」と再編
3 「旧帝国」の逆襲──ユーロ・ドル市場の登場
コラムⅳ 情報空間の虚実を考える
第五章 マネーから眺めた近代
1 節欲か、貪欲か?
2 「脱中世」のヨーロッパ近代
3 オランダの金融力──東インド会社
4 日本的近代とは何か
5 部族社会──変わらぬ風土
6 国際金融都市待望論の席巻
コラムⅴ 日本的人脈を思う
終章 松本清張は何を考えていたか
1 共通点は司令塔の機能不全
2 世界は群雄割拠
3 司令塔の瓦解
4 戦略なきトップ
5 戦後の残響
6 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
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