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内容説明
自分の利益を第一に考えて合理的に行動する主体=「経済人(ホモ・エコノミクス)」――経済学が前提とするこうした人間像はどこで生まれたのか。多くの批判にさらされながらも、それが世界を動かす原動力でありつづけているのはなぜか。「金儲け」が道徳的に蔑まれた古代・中世そして非近代の社会から、近代経済学が確立する「限界革命」の時代をへて、ホモ・エコノミクスが社会の広範な領域に浸透する現代まで。「自己利益の追求」が当たり前の価値として受け容れられるに至ったからくりを、思想史の視座から解き明かす。
目次
はじめに 「社会に出ること」のとまどい
第一部 富と徳
はじめに 金儲けと道徳
1 金儲けは近代以前にどう受け止められていたか
2 なぜ人は貧乏人を責めるのか
3 マンデヴィルとハチスン
4 徳の擁護はどのようになされたか
5 ヒュームと共感の道徳論
6 社交と洗練と文明と
7 ミニチュア化される宮廷
8 名刺の字体で頭をカチ割る
9 徳の道と富の道
10 フランクリンと他者の道具化
第二部 ホモ・エコノミクスの経済学
はじめに 「科学としての経済学」の史的背景
1 ホモ・エコノミクスの語源学
2 イギリス歴史学派と方法論争
3 メンガーvsシュモラー
4 ジェヴォンズと経済学の数学化
5 ワルラスと力学の世界──物理学と経済学
6 経済学の内部と外部
第三部 ホモ・エコノミクスの席捲
はじめに ニーチェ‐フーコーの系譜学
1 差別・犯罪・人的資本
2 「緑の革命」──前提としてのホモ・エコノミクス
3 ゲーム理論と社会的選択理論、そして行動主義革命
4 人は費用便益計算で投票するか
5 公共選択論のヴィジョン
6 政治嫌いとホモ・エコノミクスの人間像
おわりに 人間はどのような存在でありうるのか
あとがき
参考文献
感想・レビュー
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