内容説明
就職内定を蹴り養成所〈荻窪アクターズスクール〉に入った千春。個性豊かな仲間(ストイックな青年、脱サラ青年、売れないグラビアアイドル、香港生まれの少女)とともに所内の事件を解きつつ、デビューを目指す。俳優養成所声優科出身の著者による青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
採用された会社の内定を断わり、声優養成所に入って声優を目指す澤山千春。同期の仲間達と絆を深めて夢に向かって奮闘する青春小説。更衣室で見つけた紙片に書かれた言葉の謎、とある種類の本だけ朗読できない亮二郎の苦悩、アニメの公開オーディションに挑むニーナの挫折と秘策、恋人からある宣告をされてしまった甲斐斗の悲哀など、直面する問題を解決しながら声優として大切なことを学んでゆく千春たち。厳しい環境でも頑張る彼女たちには支えてくれる人たちがいて、確かな成長を改めて実感させてくれるその結末にはぐっと来るものがありました。2022/04/25
飲も飲も
2
「こえのわざおぎ」声優養成所に所属する声優を目指す人たちの話。2022/08/29
片手間に遊んだお手玉をあの日にしまったままで
1
内定を自体した無類の落語好きから、方針転換をしたいグラビアアイドル。脱サラ男子に留学生と、環境も経験も違う人達が声優を目指す青春小説です。権利関係から本編には登場しませんが、本書のホームページをみると登場人物が好きな作品や監督・役者も載っています。スタジオが荻窪に設定されていたり、登場人物モチーフとなる人物がいたりと、悩みや葛藤と共に丁寧に描写された作品でした。2022/07/29
源次/びめいだー
0
タイトルは「こえのわざおぎ」と読みます。声優を目指す若者たちの姿を描いた青春小説。面白かったです。2022/06/23