内容説明
ケンタッキーの田舎町で女が失踪した。FBIの情報提供者だった彼女はなぜ1年もの間見つからなかったのか? その背後には麻薬・強盗事件も絡む谷間の集落の複雑な人間関係があった。初めてFBI捜査官が殺人犯となった実際の事件を詳細な取材をもとに描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
49
封印している黒歴史として欧米の実録犯罪物を数多く読んできた身には、過不足ない良いレポートと感じた。特に被害者である故人の具体的な発言を、2人の人物の記憶に一致した場合にのみ採用したと明記しているのにも好感が持てる。女運の無さ含め加害者に同情した次第。2022/05/14
まぶぜたろう
6
丁寧に取材された立派な本ではあるのだが、すみません、期待はずれでした。FBIの捜査官が殺人!って興味で本書を手にしたが、あんまりFBIは関係なく、人を殺した人がたまたまFBIだった、みたいなのがまずつまらない。そして本書が要するに心理サスペンスであって、生起した事実自体は陳腐なのが致命的。■面白かったのは、犯人が自白してるのに、物的証拠がないと起訴できないアメリカの訴訟制度。そして、人を殺しちゃいかんってのは切実に思ったね。取り返しのつかない事態ってのは、本当に取り返しがつかないんだな、と。当たり前だが。2022/04/27
根岸
2
1987年、FBI史上初めて殺人を犯したマーク・パットナムのルポルタージュ。二時間ドラマのシナリオによく出てきそうな話で、ほんとうにこういうことが起きたということに驚く。ヒルビリーという寂れた町から抜け出す夢をマーク・パットナムに見出してしまったスーザンの思惑によって二人の人生が狂う。いや、狂わされたのはスーザンで気の毒なのはスーザンなんだけど、人間って、どんなに真っ当に生きてきたとしてもほんとにどこで道を踏み外すかわからない。2024/12/10
tekka
1
期待して読み始めたが、予想を上回る展開はなし。2022/05/05
Nora
0
ハラハラするストーリーかと思いきや圧迫感ある田舎暮らしに追い詰められる描写で胃がキリキリした。 みんな幸せになってほしい。2024/03/08