内容説明
砦を守る騎士のみなさんを“アレ”から守り抜きます!
犬猿の仲である隣国との国境に一番近い村で、ミシルは医師の父親を手伝いながら穏やかに暮らしていた。ところがある夜、急患の呼び出しを受けた父が出かけ、ひとりで診療所兼自宅を守っていたミシルのもとに鬼気迫る顔をした騎士がやってくる。国境沿いにある砦からやってきたその騎士によって馬で砦へと強制的に連行されてしまうミシル。ひっぱくした事態が起こっていることを悟ったミシルだったが、砦に到着した彼女が目撃したのは脂汗を浮かべ悶え苦しむ騎士たちだった──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
霖 - rin -
14
Kindle…守野先生作品の中でも特に好きなお話。たまにすごい読みたくなってこちらも定期的になろうで読んでました。兎に角、桶!桶!桶!桶なのにキャラが可愛くてかっこよくて、素敵で笑ってしまう。トラブってるのに、桶は忘れないし、気の抜ける2人の会話も楽しい。書籍でもやっぱりまた定期的に読みたい。2023/04/15
すがはら
13
医者を求めて有無を言わさぬ勢いでヒロインをさらって行く隊長さんの切羽詰まった様子から下す系の伝染病かと思いました。そうじゃなくて、かゆかったのね。良い薬草が自生する地域で何より。桶から生える騎士たちが桶を手放せなくなる程の辛さだった。いつからブーツを履けるようになるかずっと気になっていました。特に解禁の宣言は無かったけど舞踏会は草履じゃないですよね。身分差が全く問題になりませんでしたが、おおらかな国なのでしょうか。笑顔で怒る隊長さんがとっても好みでした。2022/10/23
ことり
7
私と隊長さんの出会いのweb版は既読。外伝の方は読んで無かったらしい。書き下ろしの2章:王都、隊長さんの実家訪問編,3章:隊長さんの弟の婚約者さんと危機一髪とボリュームたっぷりでした。桶の存在感が強い。桶なのに……。2022/03/19
シルフィー
5
web版既読、救国の英雄の救世主は桶だった、な恋愛掌編。中身は3割恋愛、1割水虫、残りは桶である。本編に一体何回桶という単語が出てきたのか。多分1,000回超えてそう。なおweb版は2014年投稿なので、種々の水虫ネタ作品の源流に近い作品に当たる。2022/03/18
手羽先
3
面白かった!ほぼほぼコメディ。そして桶。Web版の短編からここまでの長編になるからすごい。物語の疾走感が素晴らしく、ノリと勢いで進んでいく。考えるな感じろと言った読み方を推奨します。短編の勢いが気に入ったら是非書籍を手に取って欲しい。2022/03/20