内容説明
ロングセラー累計50万部超え人気シリーズの改訂版。将棋は相手より先に玉を詰めた方が勝ち、というゲームです。ですから、最初に必要なのは、詰めるという行為を覚えることです。詰めるとは王手をかけて玉の行き所をなくす、という意味です。この詰めるを覚えると、「終盤どう指していいかわからない」あるいは「決着のつけ方がわからない」という問題は、簡単に解決されます。本書では、まず詰みの概念からスタートし、終盤のテクニックを全般的にわかりやすく解説していきます。詰みを理解したなら、それを原点に詰めろ、必至、寄せという勝つためのテクニックも身につけていきます。これら終盤のテクニックの基本を身につけるだけで、苦手だった終盤はがぜん面白くなるはずです。 *本書は、2010年刊行の『羽生善治のみるみる強くなる 将棋 終盤の勝ち方 入門』に新たな情報を加え、リニューアルしたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
門倉或刀
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羽生善治監修の将棋入門書。終盤に焦点を当てる。段階がかなり細かく分けられていて、初心者や級位者に優しい。詰めろを知ろう、詰めろをかけてみよう、という段階に紙面を割いている入門書は初めて見た。知っているべき知識の順番と実践における思考の順番に配慮された構成に大変助けられた。巻末の練習問題もよく、詰将棋、必至問題、次の一手が全部入っており、どれなのかをまず判断することを求められる実戦形式。自分の知識や考え方の穴を自覚できた。繰り返し読み込みたい。2022/08/27
しろ
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終盤を指す上で必要となる基本的な考え方として、詰みの定義と判断、詰めろのかけ方、必至のかけ方、寄せの心得や囲いの崩し方、受けの心得などを学べる。知識を学んだ後には練習問題を解くことで、理解を深めつつ、知識の定着を図れる。特に詰み・必至・詰めろ・寄せのどれが答えかわからない状態で問題を解く「総合問題」が棋力アップに役立つ。ただし、問題数は多くないので、この後に詰将棋や手筋に関する書籍を読み進めようと思う。『みるみる強くなる将棋』シリーズは将棋の初心者に必要な知識と考え方を体系的に学べるので、読んで良かった。2024/01/22