ひとりの双子

個数:1
紙書籍版価格
¥2,310
  • 電子書籍
  • Reader

ひとりの双子

  • ISBN:9784152100900

ファイル: /

内容説明

アメリカ南部。小さな村を飛び出し、都会をめざす16歳の双子。より多くを望んだ姉は挫折とともに実家に出戻り、妹は出自の秘密に怯えながら裕福に暮らす。もう交わらないはずの2人の運命だったが――。アメリカで125万部突破、オバマ前大統領が薦める一冊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

89
日本人である私には、その背景がわかりにくい面もありますが、その点を払拭して余るくらいの内容でした。恐るべし人種差別。しかし、ここで考えたのは、こうして表に出てくるアメリカは、まだ救われているのかもしれないと言うこと。差別がありながら、どこかでタブーとされ表に出てこないことの方が罪のような気もしてきました。とにかく、重厚菜小説でした。2022/10/10

まちゃ

77
アメリカ南部、白い肌をもつ黒人家系・ヴィーン家の双子の姉妹デジレーとステラ。人種、貧富、性別などの格差ある社会で二人の姉妹が辿った分断された人生。アメリカ社会の格差についての理解不足のせいか、凄い人生だ、とは思いましたが、あまり感情移入できず。2022/05/16

がらくたどん

75
あなたは「人種」という仕分けをした事があるだろうか?「ユダヤ人」「黒人」という概念。日本だと「在日」という概念。見た目?出自?さて、どこまで微細に観察しよう。どのくらい先代まで遡ろう。色の濃い黒人を下に見る序列幻想を持つ「極めて色の薄い黒人」の共同体に生まれた双子の少女とその娘たちの「なりたい自分」の物語。ある日街から逃げた二人。姉は「色の濃い」黒人青年と恋に落ち漆黒の娘を授かる。妹は白人になりすまし白人の共同体の一員として白人にしか見えない娘を授かる。女装・性転換も加わり仕分けの境が溶けてゆく。秀作。2023/02/20

ヘラジカ

70
読んでいる間、様々な思いが渦巻くようだった。単色で感情を表現できるような小説ではない。最後のページに至っても「感動した」の一言で片付けられない燻りがあるからこそ、この作品が素晴らしく感じられるのだろう。それぞれが抱える半分の喪失を考え、世界のあまりの複雑さに何度も溜息をついてしまった。人種問題以外にも幅広く多層的なテーマを持っており、アイデンティティの物語として読むならば非常に普遍的ですらある。登場人物と時間軸が入り乱れているのに読みやすく感じたのは、核の部分が明快だからというのもあるかもしれない。傑作。2022/03/29

白玉あずき

57
解説がすばらしいので何も書けなくなった。笑 登場人物の設定がしっかりしているのでテーマが分かりやすく読みやすい。「パッシング」をテーマにした文学作品の流れがある事を知った。社会の隅々まで広がる区別、男と女、白人と黒人、貧困層と富裕層、学歴だのなんだかんだとレッテル張りをして異物を排除する人の本能。「違い」に価値判断を与えると、とんでもない事に。被差別者のスティグマの問題や社会心理・進化学からの研究など、この頃は色々な角度から語られるから将来の社会変化に期待が持てるかも??ともあれ良い作品だったわ~2022/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19297564
  • ご注意事項

最近チェックした商品