内容説明
ロボットを研究することは,人間を深く知ることでもある.ロボット学の世界的第一人者である著者は,長年の研究を通じて,人間にとって自律,心,存在,対話,体,進化,生命などは何かを問い続ける.ロボットと人間の未来に向けての関係性にも言及.人と関わるロボットがますます身近になる今こそ,必読の書.
目次
プロローグ┴人間への興味/ロボット学/ロボット研究と社会の期待/人と関わるロボットの普及/コロナ禍とロボット/リモート会議システムの問題点/遠隔操作ロボットへの期待/遠隔操作ロボットと自律ロボットの違い┴1章 ロボット研究から学ぶ人間の本質┴ジェミノイドの研究開発/アイデンティティとは何か/ロボット社会/なぜ人間型ロボットが必要なのか/知的システム実現のための構成的方法/ロボットを用いた人間理解の研究/知能/身体性/マルチモーダル統合/意図や欲求/意識/社会関係/ロボット開発のロードマップ/マルチモーダルチューリングテスト┴2章 対話ロボットとロボット社会┴対話サービスロボット/家庭内対話ロボット/ホテル対話サービスロボット/語学教師ロボット/高齢者用の対話サービスロボット/自閉症対話サービスロボット/レストラン対話サービスロボット/ロボット社会の実現┴3章 アンドロイドの役割┴アンドロイドとヒューマノイド/アンドロイドの構造/偉人アンドロイドの例/アンドロイドの製作方法/声と語り/アンドロイド製作における重要な問題/アンドロイドの基本原則/社会的人格とプライバシー/アンドロイドになることによる人間の進化┴4章 自律性とは何か┴人間の意図や欲求/サブサンプションアーキテクチャ/ロボットの意図や欲求/音声に伴う人間らしい動作/対話を続ける傾聴機能/間違いを正す機能/自律対話アンドロイド「エリカ」/マルチモーダルチューリングテストへの挑戦/選好モデルと人間関係/自律性の本質┴5章 心とは何か┴ロボットに感じる心/ロボット演劇「働く私」/アンドロイド演劇「さようなら」/アンドロイド演劇「変身」/心とは?┴6章 存在感とは何か┴アンドロイドに感じる存在感/不気味の谷/遠隔操作ロボット「テレノイド」に感じる存在感/対話ロボットのミニマルデザイン「ハグビー」/想像を引き出す二つのモダリティ┴7章 対話とは何か┴二体で対話するロボット「コミュー」/音声認識なし対話/意図認識なし対話/洋服を販売するアンドロイド/アンドロイドとのタッチパネル対話/人間どうしのタッチパネル対話/対話の本質┴8章 体とは何か┴遠隔操作アンドロイドへの操作者の適応/脳波による遠隔操作/脳とアンドロイドの体の がり/侵襲型ブレインマシンインターフェース/スマートフォンと脳/第三の腕/体の本質┴9章 進化とは何か┴進化における二つの方法/人間と技術の関係/人間は無機物から生まれて無機物に戻る/新たな人類の誕生/無機物の体によるカンブリア爆発┴10章 人間と共生するロボット┴スマートスピーカーの発展/命令する関係から共生する関係/自動運転の電気自動車と対話ロボット/対話ロボットが変える未来/アバターの研究開発/新たな社会問題/人間アバター・ロボット共生社会┴エピローグ┴未来を考える力/未来は自分で創るもの/ロボットを通して人間を考える/未来は可能性に満ちている
感想・レビュー
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おせきはん
けい子
さちめりー
jackbdc
FuSa