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内容説明
ばあやと「いないいないばあ」の遊びをくり返すうちに,幼い橙子は,いるとか,いないとかいうのはどういうことなのだろうと,急に恐くなる.子どもが感じる恐れや不安を日常のなかに描き出した意欲作.
目次
いないいないばあや┴馬鈴薯と目┴白いジャケツの男の子┴あほう鳥とくじら┴りんごの木┴青空と少年┴たまご┴熊┴ハンカチのねずみ┴ビー玉の骨┴赤い靴┴桃の核┴青葉茂れる┴眠らない目┴海のたまご┴あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
16
函入の美しい本。著者が「自分の二、三歳から五歳まで、光と影、明と暗双方を抱えた幼年そのものをもう一度見つめたい」と書いた作品。幼い日々に感じていた不安、拠り所のなさ、恐ろしさが描かれている。六人兄弟の五番目に生まれた燈子は、ばあやの手で育てられた。とうさんにもかあさんにも似ていない、とつくづく鏡の中の自分を見たり、年の離れた兄さんに泣くまでいじめられつつ遊んだり、その兄さんも燈子の上の姉・元子が病気の時は「きっと治る」と強く言ったり。子どもより大人に響く本。2020/01/15
kolion
2
いないいないと閉じたばあやの手が開くと、あちらとこちらが繋がる。橙子とばあやの遊びの時間が、あるとき、頑として開かないばあやの両手の前で、橙子はばあやがいなくなったと怖くなる。いるといない。単調な遊びのようでいて子どもの心が震えだすような怖さが潜んでいた。にいちゃんのいじめかたも陰湿だが、いないときに橙子のなかで拓いていく空想の扉が楽しかった。2021/10/17
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