地政学 ―地理と戦略―

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地政学 ―地理と戦略―

  • ISBN:9784909542373

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内容説明

地政学の原点。幻の名著。ついに完全版が復刊!
奥山真司 完訳
「古典地政学」から「批判地政学」へ

本書は「戦略学系の地政学研究の論文集」という日本ではまったく紹介されたことのない、かなり珍しいジャンルの本である。(奥山真司談)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Fumitaka

6
マッキンダー、マハン(本当は「メイハン」らしい。p. 88)、ハウスホーファーなど地政学の論者の思想の検討と、さらに現代的な地政学を扱う論文を十三本収録。スローンのマッキンダーについて扱った論文は「帝国主義の正当化に使われるようなものではなかった」という論調で、トールの『批判的地政学の理解のために』では、マッキンダーも帝国主義の時代の申し子的部分があると論じており、論文ごとに色合いが違う部分もあるが、「政治と地理」「地政学は運命論や予言ではない」「最終的な意思決定はその人の責任」は共通しているだろうか。2022/10/28

トクナガ

5
帆船時代とか細かい部分の話は面白かったけど、たいていの理論が広い範囲のことを扱いすぎてて机上の空論だと思ってしまった。現実の場合、結局は新技術の登場で状況が一変する場合も多いだろうし過去の事例を紐解いて理論を構成したところで妥当な理屈が出来上がるのか非常に疑問。地政学ってせいぜい創作物のネタくらいにしかならないんじゃないだろうか。ミリタリー系の細かい技術や兵站の本を読んでいた方がよっぽど建設的な気がする。2024/12/12

Ohe Hiroyuki

4
原書は、1999年の刊行である。およそ四半世紀を経て翻訳が再び刊行された。そこに翻訳者である奥山氏の意気込みを感じる一冊である。翻訳にしては珍しく解説が長い。奥山氏のアイデアが詰まっている一冊ともいえよう▼本書は、地政学の振り返りから、批判地政学、ナチスと地政学、ソ連崩壊後のロシアの地政学等幅広い論文が収録されている。それぞれの著者が一冊書けるほどの濃さがあるが、訳者のこなれた日本語で読みやすい。▼個人的にはロシアからみる地政学が参考になった。今のウクライナ戦争を理解するにも有用の一冊である。2025/11/14

sab

3
地政学は地理、政治、そして軍事・技術が否応なく絡み合っており、国際関係論で必出。本書は陸海空のみならず宇宙、サーバーの5軸からなる軍事力や、ランドパワー、シーパワー、ハートランド、リムランドという古典地政学の中心的な概念を概観し、さらには批判地政学、国境、地理の概念、海上ロジスティクスを決定する技術発展の俯瞰、地理と戦争の関係、ナチスに影響を与えたハウスホーファーのドイツ地政学、ロシア地政学という補論も扱う。2023/12/10

spacemax

1
基本的に地政学の基礎部分はしっている前提での本になっています。いきなり行くと厳しい気はします(笑)2024/01/18

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