内容説明
官邸広報とは、国内はもとより海外諸国に向けて、時の政権の考えと政策を正しく伝えるのが職務だ。メディアの疑問や他国からのゆえなき批判にも、適時的確に応えなくてはならない。著者は第一次・二次安倍政権で計8年余り内閣広報官を務め、総理補佐官としても、首脳外交からゴーン事件、コロナ対応まで日々様々な課題と向き合ってきた。憲政史上最長政権を内側から支える一員として――2800日のドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
32
タイトル・イメージから手に汗の政争記録かと思ったのだが、案に相違して内閣広報官、総理大臣秘書官を歴任した著者の真面目で割りに地味目な回顧録。突っ込みを入れたいところもあるのだけれど、そこは守秘義務の壁が立ちはかるのだろう。そうは言っても、日米首脳の広島とハワイ真珠湾への相互訪問時の神経の使い方等興味深い点もある。2024/08/31
青いランプ
2
首相の広報官という仕事の重要さがよく分かったばかりか、筆者は官僚を目指す人へのメッセージなども書いていた。この筆者の言いたいことがよく分かる本だった。2022/10/31
しゅー
2
★★「広報とは、誰に、何を伝え、何を目指すか、を考えることから始まる」大事なのは「4つのA」すなわち〜・誰に対する発信か、つまり宛先(Addressee)は誰か。・目的は当方への関心(Attention)を持ってほしいということか。・加えて、当方の意見に賛成(Agreement)までしてほしいのか。・さらには、賛成した内容を行動(Action)に移してほしいのか。〜政権の内幕ものとしての面白さもある。まだ記憶も新しい時代の話なので、著者の生の声(批判に対する弁明や特定の報道機関への苦言)が煩わしい部分も。2022/05/07
参謀
2
安倍政権で内閣広報官、総理大臣補佐官を務めた長谷川榮一氏による著書。守秘義務もあり詳細が語られない事も多いが、それでもオバマ大統領の広島訪問などの裏で実際にどんな調整が行われてきたのかを知ることができる内容になっている。3密ワードは誰のもの?などの記載もあった。それにしても著者はしっかりPDCAサイクルを実践している人なんだと思った。あとはしっかり事実否定できる所は長所かと。「官僚を目指している人へ」も個別に章を割いているし、謝辞の個別の氏名の記載の多さもこの人の人柄が出ているようだった。2022/04/27
かわうち
1
政治家に叱られたとしても、むやみに反論したり、自分の上司である副大臣や大臣政務官にボールを回さず、双方の議員を訪ねて、それぞれの意見を伺い、省庁に戻ってから代替案を練る。そして再び説得に行く。この方が矛を収めやすく、政党の意見集約も進む。叱った相手から本音を聞き出し、関連する法令と確立した運用について説き、妥協案を呑んでもらうことで結果をゲットしなければならない。また、省庁への依頼では、こういう問題意識でこの問題をこういう方向に改めたいのだが、どうだろうか?というような相談腰で対応を求めることが有効である2025/10/03
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