内容説明
留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。天才さゆえに大学側も持て余し気味という穂瑞。だが、究極の疑問「宇宙を作ることはできるのか?」をぶつけてみたところ、なんと彼女はゼミに現れたのだ。僕は穂瑞と同じチームで、宇宙が作れることを立証しなければならないことになるのだが……。第三回小松左京賞受賞作。(解説・大森望)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
48
きっちりSFしっかり青春。テーマは「人間は宇宙を作れるか?」2014/11/19
ゆー。
34
「『宇宙を作ることはできるのか?』 主人公と穂瑞がゼミで立証することになる。立証できるのか?インフレーション宇宙、超ひも理論、量子力学と専門用語で頭が一杯になった。 物理が好きな人は理解が早いのかもしれない。」2021/05/10
そのぼん
30
なんだか物理の教科書とか論文を読んでいる気分に…。理数系が苦手なそのぼん的にはキツかったです(苦笑)。以前に読んだ『メシアの処方箋』が苦手だったのでどうやら、そのぼんには機本伸司の作風は合わないようです。東野圭吾のガリレオシリーズば大丈夫だったのですが。理数系に強い方にオススメです。2011/06/28
to boy
28
久しぶりの再読。宇宙が無から生まれたのなら、人間の手でも宇宙が作れるのでは・・・というテーマで話が進みます。が、出来の悪い大学生の卒業問題やら稲刈りなどのシーンが出てきて緊張感をほぐしてくれます。デザイナーズベイビーである主人公のキレのいい量子論も面白い。再読して良かったと思える一冊。2019/10/03
たかなし
25
Sfとして借りてきたが思ったよりSfしてなく、むしろ大学生の青春が軸におかれている感じ。ヒロインというか登場人物大多数があまり魅力に感じない、ありきたりというかそんな感じでちょっと残念。表紙可愛かったのでその雰囲気かと…(笑)Sfとしてもそもそもそこの部分が科学の専門単語が多く、理解出来ないので飛ばしてしまった。続編は読みません。2018/11/11