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内容説明
通算2414試合出場。
プロ野球を文字通り「もっとも近くで見てきた」元審判が語る、超一流のプレーとその舞台裏!
・“ダルビッシュ以上”の球を投げた投手
・一流打者に共通する「焦げた匂い」
・外国人選手の“悪口”に猛反撃!
・判定で大失敗!? 抗議しに来た星野監督の意外な一言
・“BIGBOSS”新庄 現役時代の外野守備は一級品
……など、投球、打撃、守備、走塁、監督、すべてにかかわる審判のエピソードはプロ野球ファン必見。
読めば思わず誰かに話したくなる一冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
74
著者は1992年からセ・リーグの審判員を務め、実家の寺を継ぐため2020年に引退した佐々木昌信氏。マスク越しに見たプロ野球選手のスゴさを語った一冊。「投手」「守備」「打者・走者」「監督」「乱闘・退場」「舞台裏」の6つ分野に分けて、プロ野球審判生活29年&通算出場2414試合の中から70のエピソードを紹介。数々の名投手の豪速球やえげつないボールの軌道に驚いた話、退場させた中日・落合博満監督の「男気」の話、今だから話せる失敗談など、どれも審判目線のエピソードで楽しめました。2022/10/20
ぶ~よん
71
NPB元審判の解説本。ストライク判定のAI化について賛成の立場を取りながらも、技術力の高い日本人投手に正確な判定を適用してしまうと、打者はほとんど打つことができなくなるだろうと予想する。野球をスポーツとして成立させるには、人間の持つ曖昧さが必要だという主張は、とても興味深かった。誤審だと自覚があっても、謝罪できない職業。リクエストで公開処刑されるなら、紙面で叩かれた方がマシという鋼のメンタルに、ファンはもっと敬意を持つべき。選手や監督とのエピソードや、その表現方法から、人間の良さが窺えた。2022/08/15
ma-bo
66
著者は29年間プロ野球の審判を務めた方。一番間近で見ている審判だからこそ感じた投手、守備、打者、走者の技術を前半に、自身が体験された監督の人間模様や選手達の舞台裏を後半に語る。あまり聞いたことのない話も多く、臨場感があり興味深く読めました。2022/08/10
のり
66
通算2414試合を判定してきた「佐々木昌信」審判。実家の寺を継ぐために引退。選手達を間近でみてきたからこその真実。ファンとして同じく感じていた事がとても嬉しいし、裏話にも触れてとても良かった。あの選手らしい振る舞いや、意外な落とし所。判定に間違いがあってはならない緊張感。帯の「ゴメス」との迫力の出来事が懐かしい。後日談も粋だった。2022/04/07
kawa
34
著者がストライクをボールと判定した一球のミスジャッジが、96年長嶋巨人の大逆転メークドラマの始まりだそうな(201頁)。その上で、「日本のピッチャーのコントロールの技術は優秀なので、本来のストライクゾーンをAIで判定し始めると、もう完封、完封の連続だ」とビックリ告白。野球というのは、何と人間臭いスポーツだと思わせる数々のエピソードが面白い。ダルビッシュ以上だと思った金子千尋、二塁手のゴールデンクラブ賞は菊池涼介、我が郷土ゆかりの選手の高評価も嬉しい。2022/11/08
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