内容説明
たそがれ探偵社に持ち込まれた今回の依頼は、「友達の影が突然変わった」というもの。探偵が不在の中、恋多き「元」幽霊、真理子さんが捜査を進めることになる。
みんなから忘れ去られた遊園地。突如現れた団地。
どこか抜けたところもある真理子さんが、忘れられていく哀切さを知りながら、謎の解決に奮闘する。
累計45万部突破!
あの世とこの世は、本当はつながっている――。
人々の“思い” を優しくつなぐ、幻想シリーズ。
<文庫書下ろし>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
47
堀川アサコ最新刊。以前、一気読みした幻想シリーズの続編と言うので購入。美人の幽霊・真理子さんが探偵社の大島ちゃん不在の間に頑張る。これまでの登場人物も続々登場で懐かしい。遊園地の閉園にまつわる話となっているが、閉園当日に別れを惜しむ人たちが大勢集まるくらいなら、その人たちはなぜもっといってやらなかったのか。本書末にそうでてくるが、地方都市で消滅する百貨店、映画館でも全くように思いながら、テレビニュースの「別れを惜しむ人たち」を冷ややかな目で見てしまう。巻末、過去は結局ループするのか。続編含みがありそう。2022/06/15
ぽろん
37
今回は、真理子さんが大活躍。一生懸命にやる程に空回りする真理子さん。ドタバタと動き回って、今回も愉しく読了。2022/04/30
よしりん
22
『幻想』シリーズは好きなんだけど今回のはいまいち…読むの途中でやめようかと思いながらなんとか読了。2023/07/11
NAOAMI
18
あの世とこの世を結ぶ境界が舞台。元遊園地があった場所は今は団地が建っているのだが、そこに幻想の如く昔そのままの遊園地が出現する?そんな超常設定を頼りない探偵社の元幽霊・真理子さんが解決する流れ。美人過ぎて男性は手玉に取れるが、同性からは嫌われ警戒され、捜査なのか行き当たりばったりなのか知らないが、とても真実に近づいているように思えない。だがドタバタしながらも自ずと事態が動き出す。軽妙なテンポと無駄な会話も面白く、まとまりのない筆致も味わいとして受け入れられる良さがある。軽いノスタルジーと共に気楽に読める。2022/03/29
ありす
17
温泉郷で大島ちゃんが出張中、探偵社の留守を預かった真理子さんの元に次々と依頼が。いつもはこんなことないのにと一人奮闘する真理子さん。出だしはテンポ良く読み進めていたのだが、途中から話の流れについていけず、なんとなく読了した感じになってしまった。登場人物が覚えられなくて、集中できてなかったのも原因かも。とは言え、真理子さんの頑張る姿に元気をもらえた。【シリーズ10作目】2025/11/14
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