徳間文庫<br> 顔 FACE 〈新装版〉

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徳間文庫
顔 FACE 〈新装版〉

  • 著者名:横山秀夫【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 徳間書店(2022/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198947293

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内容説明

「わたしのゆめは、ふけいさんに、なることです」小学1年生の時の夢を叶え警察官になった平野瑞穂。特技を活かし、鑑識課機動鑑識班で似顔絵捜査官として任務にあたっていた。「だから女はつかえねぇ!」鑑識課長の言葉に傷つき、男社会の論理に苦悩しながらも、忠実に職務に立ち向かう。描くのは犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。女性主人公の活躍を鮮やかに描く異色のD県警シリーズ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

97
平野瑞穂、23歳、D県警に所属し、「似顔絵婦警」として活躍していたが、1年前のある事件で休職し、一時は退職も考えたが現職に復帰。どの短編も、男性社会の盲点を突き、謎そのものがテーマに直結し、高いレベルで結実した作品だ。もちろんミステリーの仕掛けも、抜群の面白さだ。 小さい頃から、婦警になることを夢見た平野瑞穂の心の内には、正義感と、真実の渇望が渦巻く。「だから女はつかえねぇ!」の言葉に傷つきながらも、ひたむきにそれぞれの職場で婦警であり続ける意志の強さが、平野瑞穂というヒロインの魅力になっている。2024/01/09

のり

71
D県警シリーズ。若き「平野瑞穂」は鑑識課の似顔絵捜査官として職務にあたっていたが、ある事件で上司からの圧力で改竄を命じられ、一時職務を放棄する。復帰後様々な部所を経験しながら成長していく。女はつかえねぇ と言う男達。事件解決に関して、お前達の方がつかえねぇ〜と言いたい。この若さでこの実績。これからのD県警が楽しみだ。2022/10/31

よしぱん

36
★4 D県警シリーズ第3弾は、第1弾「陰の季節」に登場した似顔絵婦警にスポットを当てた短編集。今作では鑑識課からあちこちへ異動しつつ。①ある新聞社にだけ特ダネを流していたのは誰?②子供時代に放火で両親を亡くした女性からのSOS電話③後任の似顔絵婦警、やたら上手な似顔絵を書けたのはなぜ?④銀行強盗訓練と同時に本当の銀行強盗事件が、密通者は誰?⑤婦警が襲われて銃を奪われた。引き続き、管理部門側からの視点を中心にどんでん展開。にしても、現在も警察って「女のくせに」とかが飛び交う世界なのかな??2023/01/20

キムチ猫屋

21
似顔絵婦警さん!「陰の季節」でも印象的でした。久しぶりの横山作品、刺激十分!女を否定されて辛い思いを何度もしているのに、犯人が「女」であることに油断する。なんかこの複雑な思い、なんかなんか、複雑・・・どちらも本音なんだよなぁ。男社会で働くとは、なんとも大変なことなんだ。シリーズ続くかな、また読みたいな。2023/09/26

ぴかりん

20
陰の季節に登場した、平野婦警が主人公の短編集。その後が描かれていて、職務に復帰後は、鑑識課から秘書課に移動していた。そこからこの物語が始まり、似顔絵描きという特技と持ち前の観察力を生かして、失敗しながらも事件を解明していく。どの話も緊迫感があって読む手が止まらずイッキ読みでした。2023/02/15

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