内容説明
人は多面性を持つ
さながら阿修羅のごとく
槙野・東條シリーズ最新作
晴海ふ頭近くの空き地で男性のバラバラ死体が発見され、捜査一課の長谷川班が捜査に乗り出す。司法解剖の結果、遺体の傷すべてに生活反応が認められ、被害者が生きたまま四肢と首を切断されたことが判明。しかも、頭部には「生ゴミ」の貼り紙まであり、長谷川班のエース・東條有紀は、事件の猟奇性の裏にある動機を探る。しかし……。
吉田作品は現代を象徴するような何かを焦点化することはほとんどない。どちらかといえば、「人情」や人との「縁」による犯罪捜査など昔から連綿と続くものが事件解決の重要な要素になっている。それこそ、テクノロジー全盛の時代において、これはいささか古く感じてしまう部分もあるかもしれない。だが、やはり現在の話を描いているので、よく眼を凝らしてみると、それこそ「今」を反映している部分が色濃くある。(解説より:藤井義允)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
94
「槙野、東條シリーズ」第7弾、といっても今回は槙野の出番はほとんどない。晴海埠頭近くの空き地で男性の死体が発見されるが生きながらバラバラにされているという残忍極まる猟奇殺人。そして様々な繋がりを見せて二重三重にも絡み合う。そして遂に東條の姉を殺した犯人が判明する。とにかく殺し方がグロい。読んでいる方も一息で殺してあげてくれと願わずにいられないほどじわじわといたぶる。それも強烈に…まぁグロ好きにはたまりませんが…女性記者工藤とタッグを組み息をもつかさぬ展開に満足、満足。2025/07/06
あっちゃん
40
今回は強い女祭り(笑)探偵は情報のみで出番なし、女刑事と男探偵の共同事件が無くて寂しい…まぁ女刑事の因縁の過去の事件がとりあえずの解決ということで( ̄ー ̄)2024/04/02
papako
39
読んでないかと思ったら、再読でした。これはすぐに気づけた。東條だけのストーリーで姉の死の真相に辿り着く。しかし本当にクソな犯人、いや犯人たち。大前はそこまでされる必要あったのか?一緒に埋めたのなら指示された時とかに面識なかったのかなぁ。見せしめというには猟奇的すぎるよな。残る小室にも鉄槌を。そこはかとなく百合なかおりがしました。でも東條は男だから百合じゃないのか。。。2025/05/15
hushi亜子
26
安定のグロさの吉田さん。 今回は複雑すぎた。 一体誰が誰と繋がってて、関係性や時系列がこんがらがってしまった。 東條と工藤という、情報屋としての新たなペアにも期待し。 確実に次作かあることも示唆してくれたから楽しみに待つ。2022/05/19
きあら
26
槙野•東條シリーズの7作目は、シリーズで最もグロい。晴海埠頭近くの空き地で、生きたままバラバラにされた男性の死体が発見される。そこからOL惨殺事件へと繋がり、更に広がりを見せる。殺すも殺されるも四つの阿修羅を持つ真相は、東條の姉の事件へも辿り着く。今回は東條目線で槙野の出番は少ないが、記者の工藤のバディ感もスゴく良い。これから槙野、工藤を絡めて、シリーズはますます面白くなっていきそう。2022/03/28
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