内容説明
文壇登場までの奮闘、宇野千代との出逢い、代表作『人生劇場』に纏わるエピソードなどが満載。
(※本書は2015/10/23に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やな
2
なかなか入って行けなかったが何とか読了。2016/01/10
itosan04
2
尾崎士郎の絶筆となったこの本で、日中戦争や太平洋戦争についても率直に書書かれているのが印象的。12月8日に船上で待機してフィリピン戦の最初期から中佐待遇で従軍した記憶とか。戦前の文士が戦争期をどう生きたかの貴重な記録。あと文章の平易で読みやすい点も印象的。さすがは戦前の一流の文人だったと改めて思う。この人の文章でもっともっと戦前の日本が読みたかった。いずれにせよ人生劇場をもういちど読みたくなった。2016/01/06
高橋 (犬塚)裕道
2
星3。♪ああ悠久の天地かな♪尾崎士郎先生作詞の母校・西尾高校の校歌冒頭である。さてこの本はその尾崎士郎の絶筆となった随筆である。回顧録である。没後50年を記念して昨年出版が企画されたらしい。作家自身の苦悩や作品への思いなども綴られている。尾崎士郎ファンには面白いと思う。人生劇場は面白いので是非再度書店に並んで欲しいが、その他の作品も手にしたいものだ。殆どの作品が書店から消えて久しい。何とかならぬものか?!2015/12/17