文春文庫<br> 119

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文春文庫
119

  • 著者名:長岡弘樹【著】
  • 価格 ¥790(本体¥719)
  • 文藝春秋(2022/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167918415

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内容説明

ベストセラー『教場』『傍聞き』の短篇の名手が贈る、心震える9つのミステリ短篇。

人を救うことはできるのか――
和佐見消防署消防官たちの9つの物語。

雨の翌日、消防司令の今垣は川べりを歩く女性と出会う(「石を拾う女」)。
新米の土屋と大杉は「無敗コンビ」だった(「白雲の敗北」)。
女性レスキュー隊員の志賀野が休暇中に火事を発見(「反省室」)。
西部分署副所長の吉国は殉職した息子のお別れ会で思い出を語るが……(「逆縁の午後」)ほか5篇

巧みな手法と豊かな蘊蓄とが、複雑な人間関係と心理の綾をより鮮やかに浮かび上がらせ、
ミステリを超えた味わいを生み出す。

※この電子書籍は2019年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

五右衛門

64
読了。久しぶりの作家さんでした。短編集でした。とある消防署分署の消防隊員たちのお話でした。少しずつミステリーも絡めてありました。中には火災現場でのゾクっとするような内容も…中にはブラジルでのお話もありましたがこの章はすいません。あまりわからなかったけれどもまた、この作家さん読みたいと思います。なにせ人間心理の読み方が深いので。2022/04/12

坂城 弥生

48
消防士の短編集。人の命に直結するお仕事ですね。『命の数字』が特に好きでした。2022/04/26

yamatenodolphine

35
傍聞き、教場シリーズの長岡弘樹作品の消防署を舞台にした短編集。警察を舞台にした作品は数々あれど、事件発生後の犯人や動機探しが主題となることが多く大抵は既に起きてしまった事件を紐解いていく中、消防士、救命士はまさに火事や事件の発生現場に駆けつけるのが仕事なので、現場の臨場感を味わえました。計9本の作品はどれもめでたしめでたしで終わるものはなく、何かが引っかかるザラッとした苦い読後感。分署のメンバーがどの作品にも主役になったり通りすがりだったりで何人かずつ登場するので、気がつくと親近感を覚えていました。2022/06/18

seba

22
久しぶりに長岡さんの短編集を読む。これまで触れてきた氏の作品でも苦い読後感を味わうことは何度もあったが、今回味わった感覚は今までで最も重いものとなった。人命救助に当たる消防署員の勇敢な姿は、外からはヒーローのようにも映る。しかし少しの差で重大な結果を生じるような極限状況を幾度も踏む中で、心に闇を抱える人もいる。そんな当たり前のことにも気付かせてくれる良質なイヤミス。特に好みだったのは「白雲の敗北」「逆縁の午後」の二編。ホワイダニットに繋がる違和感の匂わせ方と、人間の心理を仮託する道具の出し方はやはり巧み。2024/03/30

ちょん

22
警察小説はたくさんあるけど、消防は少ないのでとても貴重品✨しかも長岡さんの連作短編✨✨スッキリ気持ちいい話、というよりもどこかよじれててダークな感じがとても良かったです。2023/06/02

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