内容説明
本書は第I部「いっぱいあってな」,第II部「教育」,第III部「介入」,第IV部の「LGBT」の4部構成から成り立っています。
第I部「いっぱいあってな」では,人の性体験には大きな自由度と多様性があることを,各世代の人々の語りを通して紹介します。それは,経験してきた具体的な性体験, その実態,これをしっかり踏まえた上でないと,教育にせよ介入にせよ,現実味を失ってしまうからです。
第II部「教育」では,配慮を必要とする人たちが持っている性に対する知識の現状を紹介し,何をいつ教えるのかを,教材を使った具体的な実践方法やQ&Aを通して紹介します。
第III部「介入」では,男性の性的逸脱行動の実際と介入・対応方法と,女性の性的逸脱行動とそれへの対応を事例を挙げて紹介します。
第IV部「LGBT」では,LGBTの人との面接で留意すべき事項を中心に,極めて質素で地道な対処法の道筋を提示していきます。
付録として,ダウンロードして使える「性の指導メソッド」等を収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞだぐぁ
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図書館の新刊にあったので読んでみた。 学校での性教育に限ることではなく、児童養護施設や学校での不順異性交遊とされる事柄への指導等についても。『ヴァギナ・モノローグ』を読んだ時にも印象に残ったのだが女性は自分の性器を男性程見やすくないので、知識によってはおしっことおりものが出る場所が一緒で、タンポンを入れたまま排尿できないと誤解しているという話も。また、特別支援学校の生徒が出会い系にハマった理由が学校では怒られるばかりだけど出会い系の相手は自分を肯定してくれて、理解しないままヤッていた等怖い話も。2021/03/13