共犯者

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共犯者

  • ISBN:9784152100887

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内容説明

パリ郊外に住む13歳のクレオ。ダンスが大好きな彼女は、若者を支援する財団から奨学金のオファーを受けるが、選考委員の男から性的被害に遭う。だがその後彼女自身も周囲の少女を財団に勧誘する役目を自ら負い、何十年も罪の意識に苛まれ――。仏発の#MeToo小説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

48
妖しいタイトル、美しい表紙に惹かれて手に取った。訳が読みやすくて、さらさらと読む。が、内容はかなりキワドイ。苦しい読書になった。2022/04/03

松本直哉

27
ロリータが夭折せず生き延びたとしたらこのような苦しい物語になっただろうか。原題Chavirerは転覆することで、少女期の事件で転覆させられたまま五十前の今もなお起き上がれない。反教養小説と言えばいいか、試練を通じて予定調和的に成長するのではなく、思春期の入り口で負った傷に生涯苦しみ、そこから抜け出せない。事件の詳細は最後の最後まで伏せられ、その核心をめぐってぐるぐる歩き回るような文体が、傷口に蓋をしようとしても血が噴き出し、しかもそれを誰にも明かせない主人公の苦悩をそのまま表しているように思われた。2022/11/15

星落秋風五丈原

21
ダンスする文体と解説に書いてありましたが若干散文ぽい。一気に読めました。どうしてこの類の犯罪って加害者におどろくほど罪の意識がなくて被害者の方が苦しむんでしょうね2022/03/30

Jessica

7
恥の意識ほど人の口を閉じて寡黙にするものはないのでは。 単なる #metoo小説として読むにはあまりにも辛すぎる、あまりにリアルで身に覚えのある感情。何枚かの頁を捲る毎に胸が抉られて、読むたびにアイメイクを直していました。(つまり電車で読むべきではない本ですが、家でゆっくり読む本でもないです。) 2022/11/25

あきひと

4
フランスのローラ・サフォン作、少女への組織的な性犯罪と被害者となった少女たちの心の内を描く。 少女たちの素直な信頼や優しさは、どす黒い大人たちに利用され踏みにじられてしまう。 クレオが主人公だが、キャシー、ベティ、アラン、ララ、、、と登場人物は多く、少女時代と35年後を行ったり来たりで、それでどうなったの?とか、あんた誰?って感じでパズルのピースが抜けたまま話が進んでいくが、そこで集中を切らさず読み進めれば分る、という作品。2022/05/13

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