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内容説明
「俺にとってボクシングは、青木さんがすべてだった。青木さんがいたから、俺はボクサーになって、世界へも行けた」
(元WBC世界フェザー級、WBA,WBC世界Jrライト級チャンピオン 柴田国明)
ファイティング原田、海老原博幸、藤猛など幾多のスターが生まれた1960年代の日本ボクシング黄金時代。その中にあって、ひときわ人気を集めたボクサーがいた。〝メガトン・パンチ〟青木勝利である。少年院でボクシングに出会い、退院後にジムに入門。連戦連勝で瞬く間に頭角を現し、わずか19歳で東洋王座を獲得―――。
しかし、その類まれなる才能とは裏腹に、極度の練習嫌いでたびたび失踪し、試合当日に酒を飲んでリングに上がることすらあったという。
連続KO勝利の日本記録樹立(当時)、バンタム級史上最強の王者エデル・ジョフレへの挑戦、ライバルのファイティング原田との世紀の対決、そしてスターの座からの転落……。
漫画『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈のモデルにもなったとされる稀代の天才ボクサー・青木勝利。その知られざる栄光と挫折の軌跡。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
63
リアルタイムを知っている方は70代以上の人になるのだろうが、軽量級の三羽ガラス、ファイティング原田、海老原博幸、青木勝利と言うのは見聞きしたことはある。3人の中で才能は一番あったと言われる青木選手が、酒に溺れ、練習にも力が入らず転落していく。引退後の無銭飲食や、暴行等で何度も逮捕されるのも寂しすぎる。少年院送りとなり、バンタム級という共通点はあるけど題名のジョー(矢吹丈)のモデルと呼ばれた男というのは、マンガの架空人物とはいえストイックさの違いを考えるとジョーに失礼ではないかと思ってしまう…2022/06/03
しゅうと
18
才能があっても活かしきれない男のストーリー。ボクサー引退後はまさに転落人生。2024/01/30
athnete10
1
読了後、なんとも言えない気持ちになった。最近は、井上尚弥選手のようなアスリート感の強い選手が増え、青木選手のような人は減った・もしくは勝てなくなったのか?どちらもそれぞれ魅力を感じるが、井上尚弥選手が青木選手のような末路を辿ったらあまりにも悲しい、それだけは間違いない。2022/06/11
しおうり
0
伝説的ボクサーの栄光と挫折。 天才だからこその苦悩。 引退後は本当に人知れぬ生活だったのだろうが 晩年の情報が少なくて残念。2022/05/08
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