内容説明
花を求めて、森へ探検に出かけた少年。そこで見たものはふしぎな世界の連続だった。動物と少年の心あたたまる交流を描いたユーモア・ファンタジー! ーーある日突然、街から姿が消えた花をさがして、少年トンカチは花畑の中のあねもね館へ。そこは、シャムねこのヨジゲン、空飛ぶ馬のシューテンサック、そしてくしゃみの将軍などがくりひろげる、おかしなおかしな、けれど心優しい人間と動物たちの世界。児童文学という枠を超えて、大人も愉しめるユニークな、ナンセンス・ファンタジー童話の佳篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金平糖
5
私を児童文学好きにしてくれた小学校の担任の読み聞かせ本。トンカチが愛犬サヨナラを探しに行く内容やヨジゲン、シューテンサック、トマト、ブンブン等の奇妙な登場人物名は思い出せるのに題名が思い出せず、再会に至らず。書店で本書を見つけた時は叫び声をあげそうに。「必要なものどうしは、いつか必ず出会うのさ」と将軍。私と本書も必要なもの同士だったのだ!アカテンナンショウが実在するとは知らず実物を見た時は感激。幼い頃の私は水溜りに『もしかしたら、あなたはジャボチンスキー?』と小声で話しかけ覗きこまずにはいられなかった。2006/05/21
timeturner
2
むー、なんだろう、このもよもよ感は? 読んでる途中で何度も、「ここは原文を読み取れていないに違いない。ちゃんと訳せばもっと面白いはず」と思ってしまい、それから「あ、これは日本語オリジナルの本なんだ」と気づくことの繰り返し。キャラクターたちの名前からして、ふざけているようでちっとも面白くない。この作者とはリズムが合わないのかな。ひとつひとつのアイディアを取り出せば面白いものが多いのに残念。2014/08/02
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