内容説明
「人格(ペルソナ)」とは、単にかけがえのない個であるばかりでなく、他者との交わりにおいて存在し、自己を実現する主体である――。
古代以来の神学から現代の哲学までを渉猟。真の「人格」理解を通してあらゆる存在の価値の基礎づけと倫理の構築を目指す、著者畢生の書。
これを知らずして、「人間の尊厳」も「善」も語れない!
[本書の内容]
序論 人格(ペルソナ)について語ることの難しさ
第一章 個人から人格へ――人格の哲学をめざして
第二章 「世俗化」と「人格」概念
第三章 行為と人格
第四章 存在としての人格
第五章 人格の形成
第六章 人格(ペルソナ)の神学的考察
目次
序論 人格(ペルソナ)について語ることの難しさ
第一章 個人から人格へ――人格の哲学をめざして
第二章 「世俗化」と「人格」概念
第三章 行為と人格
第四章 存在としての人格
第五章 人格の形成
第六章 人格(ペルソナ)の神学的考察
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
13
著者による人格に関する論文のまとめ。一口に人格と言えば簡単だし、それが意味するものもぼんやりとは理解している。自分が(おそらく他人も)それを適宜使い分けていることも自覚している。でも真の意味では人格そのものについてもそれが形成されていく際の自らの内側の働きについても思考したことなどなかったなと序盤を読むだけで思い知らされた。勿論ぼく自身も含めてだけれど、人間は自分自身のことだってろくに理解なんてできてやしないんだよな。外部世界の諸々よりもこの一番身近な深淵を探索していたい。自分より面白いものなんてない。2023/06/15
くり坊
1
著者が発表した「人格」に関する論文を1冊にまとめた本です。第6章「『人格(ペルソナ)』概念の神学的背景」(『純心人文研究』第15号、2009年3月初出)が再掲されていると知り、手に取りました。Google Scholarにて「稲垣良典」で論文検索をしたのですが、同論文がヒットしなかったので、書籍を頼りました。2022/06/16
Go Extreme
1
人格(ペルソナ)について語ることの難しさ 個人から人格へ―人格の哲学をめざして: 人間は利己的か 自己認識と自己愛 自己愛と人格 人格と共通善 人格の形成 「世俗化」と「人格」概念: 平等観の世俗化 人格と幸福 人格と自由 行為と人格: 人間的行為と習慣 習慣と人格 人格概念の明確化のために 存在としての人格: 存在とペルソナ ペルソナと実体 ぺルソナと理性的本性 第五章 人格の形成 交わりとしての人格 人格と愛 人格の神学的考察: 止まるのペルソナ神学と存在論 三位一体論の意義 信仰と理性 存在論の核心2022/04/23
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