内容説明
「これは関わってはならぬ話なのか…?」
M神社に纏わる奇怪な事件。
調べようとするたびに起きる妨害は警告か。
突然の神降ろしで語られた神の言葉とは…(「道祖神祭」より)
●山の神に赤子を捧げてきた上信越のある地域。因習をやめた翌年から五歳児が連続して亡くなる。五に纏わる凶事の結末は…「五で始まる」
●ふだん神の気配のしない社。その理由は年に一度のどんと焼きの日に明らかに…「道祖神祭」
●母の病室に巣くう死神の黒い影。娘の夢に現れた宝船が示唆する助かる方法とは…「七福神の社」
●広島県北部の山間集落。足先にできた小さな噛み傷が足の付け根まで広がる奇怪な症状。憑き物筋の仕業と見た老人は木野山神社のお犬様を借りてきて…「ゲドウ」
●行くと方向感覚が狂う吉原遊郭跡。夢枕に立った遊女は覚悟なく踏み込めば障りがあることを知らしめてくる…「八朔日の花嫁」
ほか、人智を越えた神とあやかしの世界。
神域に触れる禁忌の実話怪談!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
25
うーん。私が見つけただけで、誤字が二つあるんだよね。あからさまなやつが。一つは、189ページ。話者の名前(アルファベット)が、間違ってる。従兄弟とのシーンだから、従兄弟の名前とごっちゃになった?…とはいえ、話者に敬意を表す意味でも、普通は間違えないと思うんだが。もう一つは、186ページ。「2019年に発生した東日本大震災」とあって、思わず仰け反った。そーれーはー、ないだろうー。間違っちゃいけないとこだろうほんと。なんか…内容的に意図的なものを感じるのだが。作者のだか、他のナニカだかは知らないが。2022/06/29
高宮朱雀
16
今回は信仰や信心、敬意を払うという事の教訓の多い一冊だったように感じる。 事実、私は日頃から神社に参る事が多いが、大抵はやはり頼み事になる。自身を含め、無事に日常が送れるように、合格祈願や手術が成功するように、術後や退院後に再発等が起きないようになど枚挙がない。 絵馬を書く事もあるし、結果が分かった後には必ずお酒やお供えを用意して報告と御礼に伺う。それが当たり前だと思っていたけれど、それをしない人がいる事、敬意を払えないという事に驚いた。2022/06/14
うなぎ
13
シリーズ一作目。3作にわたる七福神の社と前後編の道祖神祭の話は神様への接し方を考えさせられる。送り狼やゲドウなど作者の狼の神様の話もたっぷり満足。2023/07/06
尾白
7
こういう話は大好きです。鳥肌が何度もたったけど。他のものも読みたい2023/04/28
TNdler
4
現代雨月物語シリーズは神社仏閣、式神、妖怪、拝み屋などが出てきてかなり面白かった!☆5!高層ビルを背景に浮かび上がる毛むくじゃらの妖怪、イオンの敷地内を徘徊する痩鬼、雪庇で跳ねる烏天狗など、現代風景と異形の存在がクロスオーバーする描写が好き。 この本がきっかけでこの作者さんの他の作品を一気読みしました。どれもおすすめです。2022/04/01
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