内容説明
マダガスカル沖でエンジントラブルをきっかけに始まった、日本人観光客10人を乗せた観光ボートの漂流。はじめは誰もが事態を楽観視していた……しかし。やがて食料は尽き、飲み水はなくなり、10人はパニック寸前の極限状態を迎える。「何もしなければ、ただ死んでしまう。絶対に生きて日本に帰るんだ!」無気力な学生だった乗客の一人である継人は、決死のサバイバルを開始する! 日本ホラー小説大賞受賞作家の新境地。幾多の試練と苦難を乗り越えて、彼らは生還できるのか――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
111
マダカスカル沖で船が遭難。すぐ救助が来ると期待したものの添乗員自身が企画したツァーであり親会社は預かり知らぬこと、無線などの装備もなく水食料も個人で持参しているほんの少量と、なんともお粗末。船長と助手の家族が騒がない限り遭難したことさえわからない。さあ、そこからのサバイバルが始まる。長期戦となり、食料、水の調達に苦戦。幽霊船、無人島上陸…と、その間に次々と人が死ぬ。極限状態でさらけでる本性…生き残るのは誰だ!いやー、サバイバルものの王道と言えばそうだけど、面白かった、一気読み。2022/07/17
うまる
43
海難事故からのサバイバル生活。拠点の過程が面白いので、先の章タイトルは見ずに読む事をオススメします。(←見てしまった人) サバイバルものにしては、暴力的・性的な内容がほぼなく、人間関係がそんなにドロドロしてないので、気楽に読み易いと思います。生き抜くために、主人公の生物学的な知識が活かされていたのがよかったです。所々ホラーっぽかったり、いいオチもあったりで、全体的に楽しめました。わたしは読書中は飲まず食わすだし、クーラーのない暑い部屋で読んだので、とても臨場感がありました。2022/07/09
ren5000
38
マダガスカル沖で船が遭難して助けが来ない中で生き残るためのサバイバル小説。なかなか飽きさせない展開でひとつのところに留まらないのがいい。その間に起きる極限状態で起きる人間の本性やエゴなども絡ませてどうなんのと思いながらどんどん読んで読了しました。面白かった◎2022/10/20
おかだ
32
実に、実に面白い!マダガスカル沖で船が遭難、無線もなく救助は来ない、水も食料もほぼ無く未開の海域へ流され…もう、どうなるの?どうするの!の一気読み。主人公は海洋生物の研究を志す大学生、生き物の知識を頼りに幾度もギリギリの死線を越えていく。窮地に陥るほどに人々は本性を剥き出しにし、助け合ったり揉めたり憎んだり愛したり。極限のサバイバルと人間ドラマが超満載!本当に夢中になった。水にも食料にもありふれた平日にも感謝せねば。非日常にどっぷり浸れた。激しくオススメ!2022/10/01
rosetta
30
★★★★☆なかなかリアリティ溢れる迫力のある力作。陰キャな海洋生物専攻の学生継人は幼馴染みとマダガスカル旅行でクルーズ船に乗る。突然の事故で漂流生活に落とされた11人。次々に襲う危機を工夫を重ねる事で乗り越え、希望を灯しサバイバルする継人達たち。こんだけ過酷な状況に置かれたら自分だったらサッサと白旗上げて生き残る気力無くしちゃうな。海洋生物やっているだけあって継人の生物の知識が何度も役に立つ。プロローグで一人しか生き残れなかったことは初めから明らかなのがちょっとハラハラ感を削ぐが、そこにもまたひと工夫2022/04/02




