内容説明
人生の最期に残したことばには、強く心に訴えかける名文や美しい言葉がたくさん散りばめられている。しかし、日本では「死」を隠しがちな傾向にあるためか、あまり取り上げられることはない。人生を謳歌した者、志半ばで倒れてしまった者、どのような局面で死を迎えるにせよ、最期のことばにはその人の生き様が現われており、それらは口に出して読んでみると、新たな輝きを持って、私たちの心に響いてくる。むしろ、日々「生」に悩んでいたり苦しんでいたりする私たちに、感動や希望、勇気を与えてくれるものも少なくない。現代を生きる我々の心に響く、明言を声に出して読みながら、その意味をかみしめていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
happymade
4
人は死ぬとき何を言い遺すのだろうか。 辞世に込めた言葉には魂が宿る。 死をまだ自分事に捉えることはできないでいる。 漠然とする死、現実になりつつあるこの衰え。生きていたことを誰かに伝えるほど、私は生きたといえるのか。たくさんの偉人たちの辞世からしっかりと課題をいただいた。 さぁて、今日をどう生きようか。2022/10/09
もえ
3
その人らしさが最期の言葉にもあらわれていることを解説してくれる。白洲次郎、黒田孝高のがかっこよかった。2022/06/08
神谷孝信
3
偉人達でも最後の言葉は知らない場合が多く、そんな事を言って逝去されていたんだと、為になるし、目から鱗の内容。32022/04/27
つん
2
偉人たちの最期の言葉。誰だって死を前にして何も思わないことはない。それが歴史に名を刻むほどの人なら、なおさらだろうなぁとしみじみ思いました。2023/02/23