ちくま文庫<br> 北京の台所、東京の台所 ──中国の母から学んだ知恵と暮らし

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ちくま文庫
北京の台所、東京の台所 ──中国の母から学んだ知恵と暮らし

  • 著者名:ウー・ウェン【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2022/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480437679

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内容説明

料理研究家ウー・ウェンはどのようにして生まれたのか。幼少期の文化大革命の経験、天安門事件により偶然に始まった日本生活、料理研究家としての歩みといった半生から、医食同源に基づいた北京の人々の暮らしの知恵、日中の食文化の違い、数々の料理や台所道具の解説まで。中国と日本の架け橋となるよう奮闘してきた著者唯一のエッセイ集。北京家庭料理レシピつき。

目次

はじめに
第一章 北京での生活
両親は同じ気象学者、でも、性格は晴れと雨ほどに違う
私の生まれた中国は、こんな時代だった
祖父母の家にお引っ越し
冬の部屋には、いつも酢とみかんの香りが
○糖醋肉
○辣白菜
突然やってきた、祖母との別れ
はじめての卵焼き
北京にはお弁当がないから、昼ご飯は家に帰る
工作のりは母の手作り
母と私は北京を離れて農村へ
北京から自転車で父がやってくる
からしを練るのは私の役目
○ほうれん草と豚肉のからしあえ
テストのある日の朝食
家庭訪問のときは、先生をめいっぱいおもてなしする
寮生活のささやかな楽しみ
家族で食卓を囲む幸せ
楽しかった大学生活
生理のときはあずき粥を食べて
○あずき粥
最初の就職先は電力会社。でも一年でやめました
北京の市場は、庶民の台所
美肌の秘訣、ハトムギとコラーゲン
○ハトムギのお粥
私の運命を変えた天安門事件
第二章 東京での生活
はじめて見た東京の台所
和食の出発点はカレイの煮魚
○カレイのスープ
妊娠中の食事と離乳食
○とん足のスープ煮
小麦粉をこねると心が落ちつく
負けずぎらいが取り組ませた小麦粉料理
朝の健康チェック
ご飯、お粥、パン、 、なんでもありのわが家の朝食
お粥は朝も夜もおすすめ
わが家自慢のかつお節削りで作るみそ汁
わが家の夕食はスープが中心
朝の一〇分掃除
子どもとはじめた、お茶のお稽古
わが家のお正月料理は日中合作
○北京雑煮
東京、北京。これだけ違う野菜の切り方
○きゅうりの回鍋肉
私の台所道具。主役は炒め鍋と包丁
北京へ里帰り
夫婦げんかのこと、そしてわが家の一卓二制度について
第三章 北京菜時記
中国と日本の暦について
春節と餃子。一年でいちばん楽しいお正月
春餅ともやし
春遊と山菜摘み
夏は生野菜で
○ジャージャン
夏野菜の炒めおかずベスト3
○乾焼扁豆
○燕京茄子
○鶏蛋西紅柿
西瓜と冬瓜
夏の朝は豆腐と豆乳で
中秋節と月餅
菊の節供ときのこ鍋
焼きいもと焼き栗
白菜干し
しゃぶしゃぶの街
お茶ときんかん
付録 北京家庭料理レシピ
おわりに
文庫版あとがき
解説 ファミリーヒストリーとレシピ 木村衣有子