ちくま文庫<br> ガケ書房の頃 完全版 ──そしてホホホ座へ

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ちくま文庫
ガケ書房の頃 完全版 ──そしてホホホ座へ

  • 著者名:山下賢二【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2022/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480437532

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内容説明

2004年京都市左京区に開店。2015年にホホホ座へと発展してきたガケ書房。インパクトある外観と独自の品揃え、店内ライブなどで唯一無二の存在となり、全国の読者や作家、ミュージシャンに愛されてきた。筆談で過ごした子供時代、様々な仕事の体験、開業後の資金繰り、セレクトというモノの売り方への違和感などを本音で綴った青春記。

目次

こま書房
初めて人前で話したこと
家出・初日
家出・それから
ヨコハマはたちまえ
本よりも
ガケ書房という出版社
自分で作った本を置いてもらうには
エロ本を作る青年
むなしい仕事
かなしい仕事
古本屋という熱病
新刊書店員デビュー
死がスタートになることもある
左京区という不思議なバランス
取次との契約奮闘記
店という人格
ガケ書房という本屋
ガケ書房初日
荒む店主
ガケ書房の登場人物
始めることより続けること
本の販売実験
古本棚の奥行き
ライブはじまる
印象的なイベントいくつか*
大体のことはOK
並べ方について
某月某日
あの日のライブ
その本屋にふさわしい本の量とは
アレがある本屋とアレもない本屋
本はどこへ行った
読書を考えたりして
盗まれる痛み
セレクトという幻について
プロとアマの出版について
二枚目的な品揃えについて
 がる人とはなぜか がるし、 がらない人とはなぜか がらない
便利な店にないもの
伝説の元書店主に僕が聞きたかったことは
ガケ書房のゆくえ
もらった一年
ホホホ座というバンド
ByeByeガケ書房 Helloホホホ座
ホホホ座の業種
よく売れた本と、好きな本
僕の趣味*
ある常連さんのこと
国民投票
文庫版のためのあとがき
解説 島田潤一郎
推薦文 武田砂鉄

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

69
単行本で出版されているのを知っていて、その特徴的な店名が気になっていたので、今回文庫になり即購入。著者の型破りな青年時代、職を転々とするうちに得たノウハウ、それを元にガケ書房を開業してからの顛末などなど、エネルギッシュな文章に引き込まれながら読んだ。特に書店経営の苦労や読書に対する真摯な提言は、とても参考になった。読み始めは山下少年をハラハラしながら見守る感じだったのに、いつの間にか追い越されていき、背中のほうから応援するような気持ちになっていく読書だった。ホホホ座に一度伺ってみたい。今は無理だけど。2021/08/25

@nk

44
とある少年が大きくなり、本屋をはじめる。その経緯から今現在に至るまでが綴られた自叙伝。2016.4月に夏葉社から書き下ろしで単行本、そして2021.8月に筑摩書房から出た文庫版が本書。/青春記、書店経営論、あるいは本や本屋が好きな者にとっての答え合わせとしても読むことができる1冊。 [ホホホ座]となった今、「これからは読書という誤解され続ける行為のハードルを下げるプレゼンテーションで、本の魅力や出会いをしてみたい」という考えには、溢れんばかりの愛を感じる。必ずや行きたい書店が、またひとつ増えた。 2023/07/17

シンプルねこ(うみねこ)

15
自由に生きるってことは、いろいろと大変なんだなと思わされた。好きなことをやって生きるって憧れるけど、責任を負わないといけないし、傍から見てるほど楽じゃないってことがよく分かる。2024/05/30

14
自営業の本屋さん。多くの読書家が一度は憧れる夢の職業というイメージ。だけど今では何より難しい、存続困難な職種になり得る。 京都左京区に[ガケ書房]を開店するまでとしてから、そして[ホホホ座]として形態される現在まで書かれる。 山下さんの幼少期から本屋さんに辿り着くまでのエピソードが壮絶かつ大変ユニークで、最初からがしっと心を掴まれ、独自の書店作りからも目が離せないとても面白いエッセイでした。 個人の経験が後の棚にも生かされる、そんなロマンある書店運営が、この現代でまた盛んになる事を期待せざる終えません。2025/08/01

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

13
 著者はかつて京都市にあったガケ書房の店主▼自らの生い立ちから、さまざまな職を転々としたのちにガケ書房を創立、最終的には書店「ホホホ座」の創立に至るまでの経緯が綴られている▼ガケ書房は店主のセンスによる「セレクトショップ」という印象を受けていた。しかし、そうではなく徹底して顧客のニーズに合わせていたと語られている。意外であった。また金銭的な苦労が大きかったということが書かれていた。小洒落た店舗の様子から想像もしていないことだった▼ガケ書房を愛した人は、この本を読んでから、ホホホ座に足を運ぶといいだろう。2025/08/16

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