内容説明
【松尾豊氏推薦!】人工知能が社会に浸透するとき、どのような変化が起こるのか。汎用人工知能、自動運転車、仕事が奪われる、自律型兵器などをめぐる議論のほかにも、考えておくべきポイントはないだろうか。本書では人工知能に関わる論点を、技術開発者、政策立案者、ユーザ、法・倫理関係者などの立場に分けて、具体的な事例とともに整理。そのうえで、多様なステークホルダーをつなぐための対話を経て見えてきた、人工知能と社会の関係の地図を描き出す。楽観論にも悲観論にも流されない、人工知能との付き合い方を考える。
目次
1.人工知能は何ができるか/2.人工知能の価値をめぐって/3.社会の中の人工知能/4.人工知能が浸透するとき/5.人工知能とどう付き合うか/おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mike_sugino
4
図書館で借りて読了。著者は理研の研究員で、科学技術社会論が専門。AIという技術が社会に実装されてゆく過程でどのような問題があるかを、AI開発者、産官学の政策・戦略決定者、ユーザー、法律家や倫理学者、四つの視点から解説している。「新しいものが入ってきた時にこそ、働き方や社会制度、人間関係、専門家の役割などを見直すきっかけにもなります」という言葉が心に残ったけど、AI導入で作業時間が短くなった場合、人件費削減に向かうのではなく、余暇時間を増やしたり、新たなスキルを教育するよう提言していました。2019/03/23
たけしょ
1
もはやAIは音声や画像の認識といった技術のひとつではなく、社会のインフラとして広く浸透しているものとして認識しました。そのうえで、私たちの生活がどう変わっていき、どのような価値観を持って向き合い、どういったリスクをコントロールすべく、各分野の方々が取り組んでいるのかを各分野の近接的立場である著者がまとめています。耳慣れない組織などはありますが、大きな世の中の流れに対する変化を感じることができる良いきっかけとなりました。2020/03/02
corriedale_
1
正月に呑みながら父と話していて 将来AIに支配される日が来るかという与太話をした。ゴシップ的な番組でも見たんだろうなぁ。しかし ディストピアSFではない"AI"とは何を指すのかわからなかったため。そもそも全世界対象に偏りの無いデータとはなんぞやから始まる。結局は 目的をインプットする人間が必要で、核心を言語化できるコトが必要になる。2020/02/03
オッティ
0
みんなが慣れている端末として、iPhoneはしばらく猛威を振るうだろう。また、将来自動運転車が走るために、道路をそれほど整備する必要はないのかもしれないと、パリ市の件で思った。2019/12/10
しまちゃん
0
ピンと来ない(泣)難しいのか⁉2019/11/29