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内容説明
「混沌の世紀」が到来する――クローン・グローバリズム・フリーター……科学技術・経済・個人のあらゆるレベルで混乱が起きている中で迎える二十一世紀は、不安定な末法の世になる。そう予見する著者は、そこではもはや職業も家族も国家も、生きるうえでの拠り所にならないと説く。その時、人は何を頼りに生きればよいか。金融崇拝・日本経済のグローバル化が起こり、悪が噴出し、末法思想に覆われた中世。そこでは「その日暮らし」が人々の生き方であった。「現世は不安定きわまりない世界」とし、中世の人々の救いとなった親鸞の他力思想こそ、現代の「混沌の時代」を生きていく智慧を与えるのではないか。浄土真宗の寺院に生まれながら、西欧の歴史・哲学を極めた著者は、やがて啓蒙主義、近代進歩史観への懐疑を抱く。最終的にブルクハルト、ヴェーバー、そして親鸞の思想に辿りついた著者の深い哲学と思想を通して混迷の世紀を生き切る人生観を提示。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
12
文春新書の「二十世紀をどう見るか」の姉妹編的な本で、肩の力をぬいて書かれているから前作で語られた時代認識を前提に読まないと締まりがない印象になる。国民国家が衰退し、技術の発達で職業も家族、科学も拠り所となり得ない、混沌とした「新しい中世」を生きる術を親鸞の他力思想に求めている。混迷の時代に生まれたことを受け入れ、翻弄されながらもそうした「徹底的な凡夫」としての自分を認め、他力により人生を肯定する、というありがちと言えばありがちな内容だが、現代史論とセットで提示される点に面白味あり2014/09/09
暗中無策
0
「二十世紀をどう見るか」の続編と思われるが、二十一世紀の社会や世界に関する分析は面白かったが、それ以外の宗教の部分には共感できなかった。我田引水の感じがする。 2016/08/10
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