内容説明
“無口な男高倉健がなぜ心を開いたか?
●「わかります、わかります」は信用されない
●この人なら話してもいいと思わせる秘訣
●聞き出すとは、教えてもらうこと
特ダネ記者が昭和・平成・令和の秘話で解説
●「だから」に「ね」をつければ険悪さが消える
●健さんの心を動かした、まさかの〝物真似〟
●「でも」「いや」「ただ」は話の腰を折る禁句
●タモリさんの細やかな観察が生む深い質問
●記者は捜査員の奥さんに気に入られてナンボ
●「あなたにとって○○とは」の質問は諸刃の剣
●話は「現在―過去―未来」の流れが大切
●被疑者が〝落ちる〟言葉「アホやなあ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
レモングラス
107
聞き出すとは教えてもらうこと。思わず「そうか」と唸る気持ち。この本のすべてが心にストンと落ちた。伝説の特ダネ記者が半世紀分の秘話で解説。グリコ・森永事件で取材班を統括していた著者の記述は映画やドラマ、小説を越え、胸の鼓動が速くなるのを感じながら読んだ。三菱銀行事件では、異常な犯罪と書き立てている新聞がある中、「異常」という言葉を使わず冷静に淡々と犯人梅川の30年を追う。その連載は映画化もされ、直木賞作家の山口洋子さんも絶賛。高倉健さんが心を開いた情景浮かぶエピソードも最高‼️すべての人間関係に役立つ内容。2022/02/27
えみ
63
「疑うことで秘密を聞ける」あ、これたしかに!と思った。本当の事を教えているのに疑われるなんて理不尽な気持ちになり、こんな証拠だってあるんだ!と、どんどん話してしまう可能性は高い。「まさか」「ウソでしょう」「本当ですか」…うん、ちょっと相手を選ばないとイラっとさせる危険もありそうだけど、ある程度気心知れた人なら自然に使えそう。新聞記者だった著者の「聞き出す力」によって著名人から聞き出した話や、警察から情報を引き出した話、取材先から話題提供を獲得する話を「聞く」姿勢と考え方を読者に伝えながら書かれている一冊。2023/03/12
油すまし
52
50年近く毎日新聞の記者として仕事に携わり、今もジャーナリストとしての仕事を続ける近藤さん。先が見通しづらくなった今の時代にどう対応し、どう渡っていくかは「聞き出す力」を高めていくことにあるという。「教えていただきたい」と尋ね、答えてくれる人がいれば助かる。「聞き出す力」なくして人を動かせないし、自分もまた動けない。聞き出す力は人生の武器。この人なら、と明らかにしにくい話をしてもらえる記者に、と、どう聞き出すか、自問しつつの半世紀。その体験談を読むうち、我が家の長年の家族の問題が解決したことに驚いている。2022/06/16
MI
51
ジャーナリストとして、いろんな方にインタビューした経験から、高倉健、阿川佐和子、タモリ、鶴瓶さんなど自分が感じたその人から感じる聞き出す力を紹介。 ①質問を3つ準備する②相手を尊敬する物真似は相手の心をほぐし真相をきける③心で語れば人は心で話し、心を開く。 分かりやすい話に欠かせないコツなどが書かれていた。具体的で読み手が持ち帰れる良本。2022/07/02
ででんでん
50
「知ったかぶりは損、初めて聞くという思いで聞く」「体全体で聞く」「本当に聞きたいなら自分の物差しは脇に置く」「花のように笑え」2024/03/01
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