内容説明
妖怪マンガで有名な水木しげるだが、これは水木作品のほんの一側面にしかすぎない。水木マンガの真髄は、本質をえぐる鋭い人間観察と、時には非情なほどシビアなリアリズムにある。小学4年生以来、半世紀にわたって水木マンガを愛読する著者が、マンガ的なおかしみに包まれつつも、マンガの枠を超えて哲学的な域にさえ達している水木作品の名言・箴言を、厳選しお届けする。大人になったからこそわかる、刺さるセリフがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
201
久坂部 羊は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者がこんなにも水木しげるを敬愛しているとは思いませんでした。私は、「ゲゲゲの鬼太郎」以外、水木しげるの漫画を読んだことはありませんが、現代でも十分通ずるシニカルで奥の深い言葉の数々、興味深く読みました。 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/97843349529692022/04/01
いつでも母さん
126
冴えてる一言!‥水木しげる先生の漫画から、どれをチョイスするか沢山ありすぎて‥でも、それはきっと楽しい時間だったのだろうと推察する次第。 久坂部作家の水木しげる愛が伝わる本作。読み友さんのレビューに誘われて。2023/02/14
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
60
図書館の新刊コーナーでみつけて。本書は、少年の頃から水木しげるマンガに親しんできた久坂部さんがその中から選りすぐりの一言を掲げ、登場する 漫画を解説したもの。水木しげるといえば「ゲゲゲの鬼太郎」しか読んだことがない。しかし、近藤勇の一代記「星をつかみそこねる男」や誰でも身に覚えのある「受験と人生」、2人の少尉が理不尽に自決においやられる「総員玉砕せよ!!聖ジョージ岬・哀歌」人間界に留学したかっぱのかん平を描く「河童のかん平」など読んでみたい漫画を発見。死生観や幸福感を立ち止まって考えてみたくなる1冊。 2022/04/24
けぴ
51
シニカルでキレの良い小説家の久坂部羊さん。その根源が水木しげるマンガにあることを語るエッセイ。特に冴語04 ”猫や犬も人間ほど心配はしていないようすだ‥‥” が良い。心配ごとに悩む青年に対して一つ目小僧が「もう一つ目をつけてみるか」「人間の目は二つだから三次元の世界しか見えない」「一つふえて三つになれば、四次元の世界、つまり未来が見られる」三つ目になった青年は株や競馬で儲けて上等な家とスポーツカーを手に入れるが、やがてすべてが地獄のような未来を見てしまう。一つ目になれば現在しか見えず冒頭の一言に繋がる。2023/08/24
GAKU
42
あらためて水木しげるさんの偉大さを実感しました。2023/02/03
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