内容説明
京都に暮らす大学生・矢部直はとにかく運がない。バイト中、取材先の京見峠で謎の爆発事故に遭い――気づけば地獄にいた。
漆黒を纏う超絶美形な男、地獄の王(サタン)からの尋問で、直は自分が手違いで死んだこと、白骨化する前に体を見つければ現世に戻れることを知る。
「手伝うなら助けてやる」
地獄の鏡の異変から厄を察知した王は、地上調査のため、直をお供にいざ京都へ。何かととんでもないことをしでかす王のお世話係として、かくして直の体探しが始まった!
地獄の王が、京都に降臨!不運な青年の甦りをかけ、古都に嵐が吹き荒れる!
―登場人物紹介―
◆左端真央(さたん・まおう)
地獄を統べる王。サタン、ルシファー、魔王など様々に呼ばれる、とんでもない力の持ち主。地獄の秩序を保つ「九層の鏡」が割れた原因を探りに、地上へやってきた。
◆矢部直(やべ・なお)
内定が一つもとれてない、ジャーナリスト志望の大学生。優しい美青年だが、歩けば事故に巻き込まれる不幸体質により死亡。契約により左端の秘書となり、京都へ舞い戻る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
22
表紙絵が気になったので手に取りました。不運な主人公が自由すぎるサタン様に振り回される一冊でした。間違いで死に、甦る為に必要な死体も行方不明。その為に必死に頑張るも空回りする主人公と、独特の感性を持ち、気紛れで助けるサタン様。設定としては面白かったのですが、良くわからないままに話が進んでいった気がします。う~ん、合わなかったですね。2023/06/20
ぷに丸
7
不運体質の主人公が協力することになった地獄の王の溢れ出る魔王感になぜか惹かれてしまう一冊でした。少しグロテスクに感じられる表現がありつつも、物語の展開が気になりあっさりと読めてしまいました。2022/05/05
水無月冬弥
5
四方天 十々子先生(@ShihoutenTotoko)の #ラノベ 閻魔様とのバディものすが、うーん、なんだか微妙に話が紙わなかった気が……、振り回せれすぎる矢部くんがかわいそうです。 2022/04/12
あずとも
5
不幸体質の人間直と地獄の王左端の話。京都観光を楽しむ左端と振り回される直の楽しいやり取りと残虐なシーンとのギャップが凄い。だけど楽しく読めた。続きがあるなら読みたい。2022/03/06
みどり
5
左端さまって!! 解っていても突っ込まずにはいられないネーミングセンスで、作家さんの地の文とも相まって、最後まで「ひだりはし」さんと、わかっていても読みたくて仕方なかった(笑) 今日の街を縦横に走る街並みの「ひだりはし」とか思っちゃうわけで。 新人さん、この手の話は今ありふれているけれど、結構面白く読んだ。左端様の人間界視察?はまだ続くといいな。2022/02/28