創文社オンデマンド叢書<br> 比較史の道 ヨーロッパ中世から広い世界へ

個数:1
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

創文社オンデマンド叢書
比較史の道 ヨーロッパ中世から広い世界へ

  • 著者名:森本芳樹【著】
  • 価格 ¥6,875(本体¥6,250)
  • 講談社(2022/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 1,860pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

【内容紹介・目次・著者略歴】
カロリング期荘園制の所領明細帳に基づく研究を中心に、中世社会経済史を専門としてヨーロッパ学界でも活発に発言している著者による比較史の勧め。中世史学の本場ベルギーに留学してジェニコから歴史学の真髄を学び、フルフュルストなどとともに中世初期農村史の見直しを進めてきた著者は、国家や文化の枠に囚われない具体的な比較を志す。2000年夏のオスロで開かれた国際歴史学会議のラウンドテーブル「比較史。モデルと方法」での報告を先頭に11編を収録。

【目次より】
序言 本書成立の経緯
第I部 比較史の現在
第一章 比較史の現在 第一九回国際歴史学会議に向けて
第二章 比較史の現在(続) 第一九回国際歴史学会議での論調から
第三章 国際比較中世史料論の現在 熊本シンポジウム『日英中世史料論』をめぐって
第II部 ヨーロッパ中世から
第四章 イギリス中世初期社会経済史への新しい視角 ヨーロッパ大陸との比較から
第五章 中世荘園制の形成におけるイングランドと大陸 フェイスの新著をめぐって
第六章 個別発見貨の意味 イギリス中世古銭学による問題提起と所領明細帳研究への波及
第七章 収穫率についての覚書 九世紀大陸と一三世紀イギリスの史料から
第III部 広い世界へ
第八章 比較都市史研究の新しい動向 共同研究・国際会議『イスラムの都市性』をめぐって
第九章 古銭学・貨幣史の東と西
第一〇章 封建制概念の現在 第二回日英歴史家会議に向けて
第一一章 市場史の射程 第六五回社会経済史学会共通論題結論
あとがき

※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

森本 芳樹
1934~2012年。西洋史学者。九州大学名誉教授。専門は、西洋中世の経済史。
東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程修了。経済学博士。
著書に、『西欧中世経済形成過程の諸問題』『中世農民の世界。甦るプリュム修道院所領明細帳』『比較史の道 ヨーロッパ中世から広い世界へ』『西欧中世形成期の農村と都市』(『西欧中世初期農村史の革新。最近のヨーロッパ学界から』などがある。

目次

序言 本書成立の経緯
第I部 比較史の現在
第一章 比較史の現在 第一九回国際歴史学会議に向けて
1 はじめに 2 「比較経済史学」の中で 3 区別の比較史から類推の比較史へ 4 ヨーロッパ中世初期社会経済史での比較 5 封建制の比較史 6 比較史の勧め
第二章 比較史の現在(続) 第一九回国際歴史学会議での論調から
1 はじめに 2 報告の内容 3 討論集会の論調 4 まとめ
第三章 国際比較中世史料論の現在 熊本シンポジウム『日英中世史料論』をめぐって
1 はじめに 2 五セッションと報告の特徴 3 中世史料論の確立 4 中世史料論国際比較の可能性 5 まとめ
第II部 ヨーロッパ中世から
第四章 イギリス中世初期社会経済史への新しい視角 ヨーロッパ大陸との比較から
1 はじめに 2 問題の検出 都市・商業・貨幣での並行的展開と農村での相違 3 中世初期イギリス農村史への接近 大陸との比較のために 4 中世初期イングランド社会経済史の射程
第五章 中世荘園制の形成におけるイングランドと大陸 フェイスの新著をめぐって
1 はじめに 2 フェイス『イングランド農民層と領主制の成長』の内容 3 フェイスの議論の特徴 4 フェイスの議論の問題点 5 おわりに
第六章 個別発見貨の意味 イギリス中世古銭学による問題提起と所領明細帳研究への波及
1 はじめに 2 個別発見貨の意味 3 個別発見貨から見た中世初期ヨーロッパにおける貨幣活性 4 所領明細帳研究への波及 プリュム明細帳を中心に 5 結論
第七章 収穫率についての覚書 九世紀大陸と一三世紀イギリスの史料から
1 収穫率への関心 2 中世初期農業生産性の低位と収穫率 3 中世盛期以降農業生産性の上昇と収穫率 4 ヨーロッパ中世における収穫率の地位 5 結論
第III部 広い世界へ
第八章 比較都市史研究の新しい動向 共同研究・国際会議『イスラムの都市性』をめぐって
1 研究プロジェクトの特徴 2 「イスラムの都市性」とは何か 3 西欧中世都市との比較の問題性 4 比較における在地的観点と遠隔地的観点 5 おわりに
第九章 古銭学・貨幣史の東と西
1 はじめに 2  貨幣史における東西の対照 3  貨幣埋納の性格 4 おわりに
第一〇章 封建制概念の現在 第二回日英歴史家会議に向けて
1 はじめに 2 レイノルズの封建制概念無用論 3 レイノルズ説における研究史の継受 4 レイノルズによる貢献 5 封建制概念の必要性
第一一章 市場史の射程 第六五回社会経済史学会共通論題結論
あとがき