創文社オンデマンド叢書<br> 正義、法‐権利、脱‐構築 現代フランス実践思想研究

個数:1
  • 電子書籍
  • 特価

創文社オンデマンド叢書
正義、法‐権利、脱‐構築 現代フランス実践思想研究

  • 著者名:中田光雄【著】
  • 価格 ¥8,360(本体¥7,600)
  • 特価 ¥4,180(本体¥3,800)
  • 講談社(2022/02発売)
  • ポイント 38pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

【内容紹介・目次・著者略歴】
70年代の「正義」概念によるアメリカ政治哲学の復興、80年代からの「法-権利」概念によるフランス政治哲学の再興。さらに旧政治哲学への回帰・後退を避けるべく、20世紀哲学の成果を踏まえて両者への架橋を企てるデリダの脱-構築理論の「法-正義」論への傾斜――三者の重合に新しい実践的展開への方途を探る。
【目次】
まえがき 現代思想状況
第一部 正義と法‐権利
序 問題の所在
I 現代アメリカ政治哲学vs現代フランス政治哲学
一 正義とエピエイケイア ロールズvsリクール 二 主体は間‐主体的である ロールズvsルノー 三 反省的判断力、政治の美学化か アーレントvsリクール 四 近代合理性の批判と再生 アーレント vs ルノー&ソソエ 五 文化の価値・権利の基準は?  Ch・テイラーvs P・リクール、A・ルノー& S・ムジュール
II 概念の関係図式
一 正義、法、権利、係争と抗争、世界、神意と民意、《le reel》、《♀》、真理、乗り超え難い地平
補 アメリカ独立革命 vs フランス大革命
III L・フェリー& A・ルノーの「法‐権利」思想
一 なぜ《droit》か、「正義」でなく? 二 《droit》自律化の流産 ルソー 三 《droit》自律化の確立と不全 カント 四 《droit》協律としての自律 フィヒテ 五 フェリー&ルノー思想の独自性vs近現代諸思想、J・ハーバーマス 〈cogito〉はすでに〈co-agito〉である 六 「法的ヒューマニズム」と「リベラル共和国」
IV B・クリージェルの「法‐権利」思想
一 法と自然と人間本性 定義と立脚点 二 系譜学 サラマンカ学派、ボーダン、ホッブズ、スピノザ、ロック 三 多元性 国家の権利、人間の権利、市民の権利、民族の権利 四 「共和国」と「デモクラシー」 五 クリージェルvsフェリー&ルノー 六 法の批判主義vs法の自然主義
V 真理、正義、法‐権利
一 正義と真理 ロールズとハイデガー 二 法‐権利と真理 フェリー&ルノー 三 法‐権利と真理 クリージェル 四 法と正義 デリダ 五 真理と正義 A・バディウ
VI 異相変換 〈存在の真理〉から〈人‐間〉の〈法‐権利〉へ
第二部 脱‐構築と理性の再建
序 問題の所在
I デリダと「権利」の観念 そして、「権利」とハイデガー?
II A・ルノーにおける《droit》と「正義」
III 理性の二つの顔 自同性&自異・自乗性
一 (実定)法と正義 二 「主権の無制約性」を脱‐構築する 三 理性の「二つの顔」 四 「自己免疫不全症候」と「オスピタリテ」 五 「決断」と「引責」 六 デリダと現代実践思想



※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

中田 光雄
1939年生まれ。哲学者。筑波大学名誉教授。
東京大学教養学部教養学科フランス分科卒、同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退、パリ大学大学院哲学科博士課程。著書に、『抗争と遊戯』『文化・文明』『政治と哲学』『現代を哲学する』『正義、法-権利、脱-構築』『哲学とナショナリズム』『現代思想と<幾何学の起源> 』『差異と協成 』『創造力の論理 -テクノ・プラクシオロジー序論』など、
訳書に、シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観、人格と聖なるもの(著作集第2巻)』シモーヌ・ヴェーユ『科学について』などがある。

目次

凡例
まえがき 現代思想状況
第一部 正義と法‐権利
序 問題の所在
I 現代アメリカ政治哲学 vs 現代フランス政治哲学
一 正義とエピエイケイア ロールズ vs リクール
二 主体は間‐主体的である、法と道徳の連節 ロールズ vs ルノー
三 反省的判断力、政治の美学化か、歴史と法の目的論か アーレント vs リクール
四 近代合理性の批判と再生、《droit》問題の明確化 アーレント vs ルノー&ソソエ
五 文化の価値・権利の基準は?  Ch・テイラー vs P・リクール、A・ルノー& S・ムジュール
II 概念の関係図式 正義と法と権利
一 正義、法、権利、係争と抗争、世界、神意と民意、《le reel》、《♀》、真理、乗り超え難い地平
補 アメリカ独立革命 vs フランス大革命 人権と市民権
III L・フェリー& A・ルノーの「法‐権利」思想
一 なぜ《droit》か、「正義」(justice)でなく……?
二 《droit》: 自律化の流産 ルソー
三 《droit》: 自律化の確立と不全 カント
四 《droit》: 協律としての自律 フィヒテ
五 フェリー&ルノー思想の独自性 vs 近現代諸思想、J・ハーバーマス 〈cogito〉はすでに〈co-agito〉である
六 「法的ヒューマニズム」と「リベラル共和国」
IV B・クリージェルの「法‐権利」思想
一 法と自然と人間本性 定義と立脚点
二 系譜学 サラマンカ学派、ボーダン、ホッブズ、スピノザ、ロック
三 多元性 国家の権利、人間の権利、市民の権利、民族の権利
四 「共和国」と「デモクラシー」
五 クリージェル vs フェリー&ルノー 相互反立
六 法の批判主義 vs 法の自然主義 異相重合
V 真理、正義、法‐権利
一 正義と真理 ロールズとハイデガー
二 法‐権利と真理 フェリー&ルノー
三 法‐権利と真理 クリージェル
四 法と正義 デリダ
五 真理と正義 A・バディウ
VI 異相変換 〈存在の真理〉から〈人‐間〉の〈法‐権利〉へ
第二部 脱‐構築と理性の再建
序 問題の所在
I デリダと「権利」の観念 そして、「権利」とハイデガー……?
II A・ルノーにおける《droit》と「正義」 新著をめぐる再考
III 理性の二つの顔:自同性&自異・自乗性 デリダと「実践」の思想
一 (実定)法と正義
二 「主権の無制約性」を脱‐構築する
三 理性の「二つの顔」
四 「自己免疫不全症候」と「オスピタリテ」
五 「決断」と「引責」
六 デリダと現代実践思想