創文社オンデマンド叢書<br> 秦漢出土文字史料の研究(東洋学叢書) 形態・制度・社会

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創文社オンデマンド叢書
秦漢出土文字史料の研究(東洋学叢書) 形態・制度・社会

  • 著者名:籾山明【著】
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  • 講談社(2022/02発売)
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内容説明

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【内容紹介・目次・著者略歴】
戦国末から魏晋に至る多様な出土文字史料を対象に、文字情報のみならず形状や出土状況をも視野に入れ、史料の形態論に先鞭をつけた研究成果。漢簡の側面に施された刻みを解読し、紙木併用期に特有の木簡の用法を分析することで、木から紙への書写材料の変遷に新たな角度から光を当てる。さらにテクストを読み解いて、地方統治を支えた官吏の姿や、統一法典不在のもとでの司法の実態に迫るとともに、漢の西北辺境という歴史世界の復元を試みる。中国出土文字史料研究の世界的水準を示す待望の一冊。

【目次より】
序章 出土文字史料研究の立場と方法
第一部 素材としての出土文字史料
第一章 刻歯簡牘初探 漢簡形態論のために
第二章 魏晋楼蘭簡の形態 封検を中心として空
第三章 簡牘・〓帛・紙 中国古代における書写材料の変遷
第二部 制度と習俗の復元
第四章 里耶秦簡と移動する吏
第五章 王杖木簡再考
第六章 長沙東牌楼出土木牘と後漢後半期の訴訟
第七章 漢代結〓習俗考
第三部 居延漢簡研究の地平
第八章 漢代エチナ=オアシスにおける開発と防衛線の展開
第九章 日本における居延漢簡研究の回顧と展望 古文書学的研究を中心に
第十章 爵制論の再検討
第十一章 皇帝支配の原像 民爵賜与を手がかりに
おわりに
コメント
あとがき

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籾山 明
1953年生まれ。中国史学者。島根大学、埼玉大学で教授を歴任。
信州大学人文学部卒業、京都大学大学院文学研究科(東洋史)単位取得退学。文学博士。
著書に、『秦の始皇帝 多元世界の統一者』『漢帝国と辺境社会 長城の風景』『中国古代訴訟制度の研究』『秦漢出土文字史料の研究 形態・制度・社会』など、
共編書に、『文献と遺物の境界 中国出土簡牘史料の生態的研究』(共編)『秦帝国の誕生 古代史研究のクロスロード』(共編)などがある。

目次

目次
序章 出土文字史料研究の立場と方法
一 本書の立場と方法 二 本書の構成 三 使用テクストと凡例
第一部 素材としての出土文字史料
第一章 刻歯簡牘初探 漢簡形態論のために
はじめに 一 符・刻券 二 出入錢穀衣物簡 三 契約文書簡 おわりに コメント
第二章 魏晋楼蘭簡の形態 封検を中心として空
はじめに 一 楼蘭出土封検の分類 二 小型封検の検討(1) 三 大型封検の検討 四 小型封検の検討(2) 五 漢簡との連続性 おわりに コメント
第三章 簡牘・〓帛・紙 中国古代における書写材料の変遷
はじめに 一 紙の出現 二 蔡倫以前以後 三 簡牘から紙へ おわりに コメント
第二部 制度と習俗の復元
第四章 里耶秦簡と移動する吏
はじめに 一 里耶秦簡J1(8)135 二 張家山漢簡「奏〓書」案例一八 三 周家台三〇号秦墓出土暦譜  四 里耶秦簡J1(16)5 おわりに コメント
第五章 王杖木簡再考
はじめに 一 王杖木簡概要 二 王杖詔書冊 三 挈令と詔書冊の編集 四 蘭台から武威へ おわりに コメント
第六章 長沙東牌楼出土木牘と後漢後半期の訴訟
はじめに 一 東牌楼七号古井(J7)と出士簡牘 二 1001号木牘の釈読 三 1001号木牘に見える訴訟の特徴 四 後漢後半期の訴訟と社会 おわりに コメント
第七章 漢代結〓習俗考
はじめに 一 関連史料の提示 二 結〓の理念 三 〓の起源 おわりに コメント
第三部 居延漢簡研究の地平
第八章 漢代エチナ=オアシスにおける開発と防衛線の展開
はじめに
一 部(1) その編成 二 部(2) その機能 三 塞 辺境の防壁 四 オアシス 塞の内側 おわりに コメント
第九章 日本における居延漢簡研究の回顧と展望 古文書学的研究を中心に
はじめに 一 研究史(1) 一九四七~一九五七年 二 研究史(2) 一九五八~一九八九年 三 現状と方法論的展望 おわりに コメント 付篇
第十章 爵制論の再検討
一 爵と刑 二 賜爵記事の再検討 三 爵のいわゆる伝統的性格 四 展望 コメント
第十一章 皇帝支配の原像 民爵賜与を手がかりに
はじめに 一 先行学説の批判 二 恩徳としての賜与 三 賜爵と奉仕
おわりに
コメント
あとがき