中公文庫<br> 新編 閑な老人

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中公文庫
新編 閑な老人

  • 著者名:尾崎一雄【著】/荻原魚雷【編】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2022/02発売)
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  • ISBN:9784122071773

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内容説明

放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が“閑な老人”になるまでを綴った、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷

目次


五年
祖父
退職の願い
約束
狸の説
片づけごと

閑な老人
歩きたい
上高地行


相変らず
厭世・楽天
古本回顧談
気の弱さ、強さ
文学と家庭の幸福
運ということ
老後の問題
核兵器――素人の心配
明治は遠く――
わが家の男女同権
戦友上林暁
生きる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

11
★★☆☆☆ まさか令和の世で尾崎一雄の新刊を読めるとは。文庫もほとんど絶版になってしまっているだけに、この復刊はありがたい。大病など様々な苦難を経て、"閑な老人"であろうとするに至った頃の作品群。私小説だが、しみったれた内容は全くなく、むしろカラッとしており読みやすいのではないかと思う。個人的にはやっぱり「暢気眼鏡」の方が好きだった。とはいえ、忙しない現代社会こそ、こんな著者の生き方を見習うべきではないのかなあと。2022/07/15

三田典

4
知らなかったが、戦中から戦後の名文学を生み出した尾崎一雄のエッセイ集。諦念からの楽天的な文章は一つの人生肯定的な生き方として脳内に残るものだった。 家族とのやりとりは、現代的な感じもあり、私達の世の中との繋がりを感じる。またそれ自体も微笑ましい。2024/04/19

pitch

3
表紙買い。尾崎一雄さん、初めて読みました。巧みな文章、飄々とした語り。若い時の無頼から、結婚離婚再婚そして大病を経てたどり着いた「生きてるだけで面白い」の心境。凄く面白い!ってわけじゃないのだけど、何とも言えない清々しい気持ちになった。こんな老後を迎えたいものです。2022/06/13

zeeen

3
前向きな諦観とでも言うのだろうか。こんな風に飄々と日常を愛し幸せに生きて「いやどうも…それじゃ」って何も持たずに逝く。素敵だと思う。荻原魚雷の解説も良かった。 2022/03/31

ひろし

2
「第一に、私は、気の持ち方について、他人を参考にしようとする気はあまり無い。そんなことは無駄、と思っているわけではないが、どうも気が向かないのだ。」2023/11/04

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