中公文庫<br> 味な旅 舌の旅 新版

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中公文庫
味な旅 舌の旅 新版

  • 著者名:宇能鴻一郎【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2022/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122071759

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内容説明

芥川賞作家にして、官能小説の巨匠。唯一無二の作家・宇能鴻一郎が、日本各地の美味・珍味を堪能しつつ列島を縦断。喰いつき、口にふくみ、汁をすすり、飲み下す……食も官能も生命力の源。貪婪な食欲と精緻な舌で味わいつくす、滋味豊かな味覚風土記。新たにエッセイ「男の中の男は料理が上手」を収録。
〈巻末対談〉近藤サト・宇能鴻一郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

36
カバー(ジャケット)の絵とタイトル名だけ見ると、官能小説の趣きを感じなくもないですが、正真正銘の旅と食のエッセイです。単行本は1968年に出版されたそうです。道理で文章のあちこちに昭和の香りが漂っていました。旅情をそそり、食指が動くというより、氏の旅や食のレポ、そして大らかな昭和の文化を楽しみました。2022/03/16

mawaji

9
著者の訃報に接し手に取りました。地元の図書館には著者の著作が置いてなくて隣町の図書館から届きました。北は北海道から南は奄美大島まで、津々浦々の美味・珍味を食べ尽くす健啖ぶりは著者30代とはいえ食欲の限りを尽くし、まさに90歳で大往生を遂げたご長命の源になっていたのかもしれません。著者の専売特許とも言えるあの独特な文体は出てきませんでしたが(特に期待はしてませんでした)、新版になった表紙のイラストに官能小説の片鱗を感じ取ってしまった私の心はもうすっかり汚れっちまったのでしょうか…。ご冥福をお祈りいたします。2024/10/02

AppleSugar

4
官能小説でも有名な小説家、宇能鴻一郎さんの食をめぐる紀行。北から南へ話が艶話から、四書五経に通じた著者のうんちくまで縦横無尽に話が進む。 今になって考えると、この人の文体に影響を受けた人の本を結構読んできたんだなと遡及的に感じた。 ところどころ、今の視点では古臭いところもあるけど、それはそれで、味。2022/06/07

niz001

2
読んだ記憶はあるんだけど旧版も登録してないな。宇能鴻一郎さんらしく官能小説っぽい表現はあるものの(粘膜的に)食と性は近しいもんだと思うんで全然OK。食としても紀行としても良作だと思う。2022/03/31

歯型

1
移動中の読み物・味が濃い文章なのでちょっとずつ読む。この時代に読むとギョッとする表現があるけれど、緩やかな時代だったのだろう。まだまだ新幹線で煙草を吸えた時代だったみたいだし。鯉の描写が特に好きだった。2025/07/22

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