内容説明
ワールド・ワンダー・パークでは、不思議なことがよく起きる。幽霊が見える樋高燐太郎は、唯一のゴースト・ホスピタリティ係の社員として、今日も怪異の対応に追われていた。ウォーター・ライドで浴びせられる黒い水、異次元に繋がるという噂の扉、昔の約束を果たしに来た幽霊、見つからない迷子……。ゲストの笑顔を守るため奔走する燐太郎はやがて、パークに秘められた過去に気づく。夢と感涙のノスタルジック・ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
昼夜
17
角川ホラー文庫なのでゴーストタウンならぬゴースト遊園地のホラーかと思いましたがファンタジーでしたのでご安心下さい。テーマパークのホスピタリティ、普段絶対に見られないバックヤードそしてそんなテーマパークで起きる不思議な出来事の一冊で三度美味しい内容で今は行けない状態なので心を宥められたらと読み始めましたが余計に行きたくなって困りました。映像化して欲しいけど絶対に無理だろうな、残念だけど。2022/02/28
半熟タマゴ
9
日本有数のテーマパーク『ワールド・ワンダー・パーク』。パーク内唯一のゴースト・ホスピタリティ係である樋高燐太郎が園内で起きる不思議な出来事を解決していくノスタルジックな物語。最初は霊ではなく人を優先する考えだった燐太郎が、霊に関するトラブルに向き合っていくうちに辿り着いた答えに優しい気持ちになりました。2022/03/09
Spok
5
面白かっけどホラー度弱くて優しい感じ。2023/06/05
まいまい
4
大型テーマパークでゴースト・ホスピタリティ係を担う主人公のお話。 テーマパーク内の描写が細かくて、本当に遊園地にいるような楽しい気分になった!!好き!! 願わくば地図がついてたらよかったなあ。2023/07/04
長峰
1
テーマパークに現れる霊現象の解決を担当する主人公穂高。穂高自身もテーマパーク好きだからこそ、テーマパークのキャストになってテーマパークの霊現象に立ち向かう。最初は追い払う気でいたのだけど、他の人との交流で笑顔がテーマパークの本質であると改めて気づいていく。だからこそ霊たちにも笑顔をと動き出す姿は本当にテーマパークと言う場所を愛してるからなんだと思わせる。まさに奇跡のようなお話でした✨2024/03/12