創文社オンデマンド叢書<br> 現代倫理学の冒険(自由学芸叢書) 社会理論のネットワーキングへ

個数:1
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

創文社オンデマンド叢書
現代倫理学の冒険(自由学芸叢書) 社会理論のネットワーキングへ

  • 著者名:川本隆史【著】
  • 価格 ¥4,180(本体¥3,800)
  • 講談社(2022/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 1,140pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

【内容紹介・目次・著者略歴】
メンバーの自由・平等・福祉をバランスさせる〈まともな社会〉のあり方をどう構想するのか――ロールズに始まる現代正義論は、この問いをめぐって果敢な論争を繰り広げている。著者はまず、その闘技場(アリーナ)へと読者を案内する。ついで学問の社会復帰を進めようとしている応用倫理学の現場からのレポートが記され、結びの架空対話編では、現代倫理学が切り拓いた地平が軽妙な語り口で描かれる。〈関連分野への越境と同時代への応答〉を実践し、規範的な社会理論のネットワーキングを志す現代自由学芸の騎士が綴った、冒険物語。人物データベースを併戴。

【目次より】
まえがき
第一部 現代正義論の構図
序章 正義論への招待
第一章 最大多数の最大幸福 功利主義
第二章 公正と平等 リベラリズム
第三章 国家と市場 自由至上主義
第四章 伝統と解釈 共同体論
第五章 ケアと正義 フェミニズム
第六章 福祉と自由 センの到達地点
まとめに代えて
第二部 応用倫理学の展開
序章 応用倫理学の挑戦 倫理学の社会復帰をめざして
第一章 民主主義と自由主義のパラドックス
第二章 自由・秩序・所有
第三章 リベラリズムの継承と克服
第四章 市民的不服従と新しい社会運動 《抵抗の根拠》を求めて
第五章 現代生物学とバイオ・ポリティックス 「社会生物学論争」をめぐって
第六章 介護・世話・配慮 《ケア》を問題化するために
結び マジカル・ミステリー・ディスコース フーコー、ハーバーマス、ロールズとの会話
啓蒙とカントをめぐって 正義と権力をめぐって 道徳と倫理をめぐって

プロフィール●現代の倫理学者たち
アロー/バーリン/ブラント/コーエン/ドゥウォーキン/フーコー/ギリガン/ハーバーマス/ヘーア/コールバーグ/マッキンタイア/ノージック/ヌスバウム/オーキン/ロールズ/セン/テイラー/ウォルツァー/ウィリアムズ/ウィルソン
文献表(欧文・邦文)


※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

川本 隆史
1951年生まれ。哲学者。東京大学名誉教授、国際基督教大学教授。東京大学文学部倫理学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程を単位取得退学。文学博士。専門は、倫理学・社会哲学。
著書に、『現代倫理学の冒険』『ロールズ 正義の原理』『共生から』
『ケアの社会倫理学』(編著)『マイクロ・エシックス』(共編著)『応用倫理学の転換』(共編著)など、
訳書に、アマルティア・セン『合理的な愚か者』(共訳)キャロリン・マーチャント『ラディカルエコロジー』(共訳)マイケル・ウォルツァー『解釈としての社会批判』(共訳)ジョン・E・ローマー『分配的正義の理論』(共訳)ジョン・ロールズ『正義論』(共訳)などがある。

目次

まえがき
第一部 現代正義論の構図
序章 正義論への招待
第一章 最大多数の最大幸福 功利主義
一 功利主義の構造
二 二〇世紀における功利主義の展開
三 功利主義の問題点
第二章 公正と平等 リベラリズム
一 公正としての正義
二 所有・市場・民主主義
三 リベラルな平等を求めて
第三章 国家と市場 自由至上主義
一 最小国家の弁証
二 拡張国家批判
三 ユートピアと自己所有権
第四章 伝統と解釈 共同体論
一 共通善と徳の復権
二 分配的正義の多元化
三 評価と批判
第五章 ケアと正義 フェミニズム
一 正義の限界? ギリガンの『もうひとつの声』
二 「世話の倫理」をめぐる論争
三 現代正義論への貢献
第六章 福祉と自由 センの到達地点
一 センの歩み 経済学から倫理学へ
二 機能充足と潜在能力への注目
三 自由の総体的把握にむかって
まとめに代えて
第二部 応用倫理学の展開
序章 応用倫理学の挑戦 倫理学の社会復帰をめざして
一 応用倫理学の系譜
二 応用倫理学の方法
三 応用倫理学の諸部門
第一章 民主主義と自由主義のパラドックス
一 社会的選択理論の問題圏
二 アローの「一般可能性定理」
三 センの「パレート派リベラルの不可能性」
第二章 自由・秩序・所有
一 「保護された領域」の意義
二 「人間の行為の結果であって、人間の企図・設計の結果ではないもの」
三 「広がった秩序」と「拡大されたエンタイトルメント」
第三章 リベラリズムの継承と克服
一 リベラル・パラドックスと平等の指標
二 「リベラルな平等」の批判から「政治的リベラリズム」の宣揚まで
三 自由への社会的コミットメント」ヘ
第四章 市民的不服従と新しい社会運動 《抵抗の根拠》を求めて
一 市民的不服従の実践
二 市民的不服従の理論
三 新しい社会運動と新しい人権宣言
第五章 現代生物学とバイオ・ポリティックス 「社会生物学論争」をめぐって
一 「遺伝子の帝国」? 『社会生物学』の政治的含意
二 第二次社会生物学論争と『人間の本性について』
三 《バイオ・ポリティックス》は超えられるか
第六章 介護・世話・配慮 《ケア》を問題化するために
一 介護としてのケア 二 世話としてのケア 三 配慮としてのケア
結び マジカル・ミステリー・ディスコース フーコー、ハーバーマス、ロールズとの会話
啓蒙とカントをめぐって
正義と権力をめぐって
道徳と倫理をめぐって

プロフィール●現代の倫理学者たち
アロー
バーリン
ブラント
コーエン
ドゥウォーキン
フーコー
ギリガン
ハーバーマス
ヘーア
コールバーグ
マッキンタイア
ノージック
ヌスバウム
オーキン
ロールズ
セン
テイラー
ウォルツァー
ウィリアムズ
ウィルソン
文献表(欧文・邦文)